鹿児島県の川沿いのすごい小さい村(町まで車で1時間弱程)に住んでたんだ。

Posted on 4月 29, 2016

俺の子供の頃の話。
鹿児島県の川沿いのすごい小さい村(町まで車で1時間弱程)に住んでたんだ。
小学生の頃俺らは子供同士では夏場を中心に川で遊ぶことが多かったんだけど、
時々同じ年位の可愛い女の子が裸で泳いでるんだよ。名前も学年もわからなかったけれど、多分同じ年だった。
小学校は村の小さな校舎に通うか、町まで通うか(バスを使えば遅刻ぎみではあるが通えるようだった)だったんだが、
女の子はどっちにも行っていないみたいだった。少なくとも俺の通ってた村の学校にはいなかった。

女の子はどうも頭がおかしかったみたいで、家もわからなかった。
と、いうより、村の人同士顔見知りなので、家くらいわかるもんなんだけど、女の子は家に住んではいなさそうで、誰に養われているのかも解らなかった。
まあ時々白髪頭で破れた服を着てるお婆さんは見掛けたかな。
あとビニールテントがあったようななかったような…覚えてないし、子供だったから、あっても意識しなかったと思う。

親はあんまりその辺では遊ぶなっていってたけど、裸でいるわけだから、見に行ったし、時々一緒に遊んだよ。喋れないみたいだったけど。
ある日友達のAが(ここでは詳しくは書かないけどw)女の子にちょっかい出してたんだ。

A以外の奴は昼飯食いに家に戻った後、また集まるみたくなって、一旦家に帰った。
そしたら俺は急激に眠くなって夕方まで寝ちゃったんだけど、夜になるとAが家に戻らないって騒ぎになってるの。
その時は全く関係性なんて考えもしなかったけど、Aは帰ってこなかった。水難て事になったけど、遺体とかは発見されなかった

その女の子は夏になるとよく見掛けるんだよね。そういえば、冬は見なかった気がする。

その翌年の夏に、こっそりと夜中に家を抜け出して肝試しやろうって話になったんだ。

こなかった奴も2人いたけど、親に見つかったんだろうと思って、3人・2人に別れて交代に山を回って帰って来た。
先に3人の方がちょっと青い顔して帰ってきたんだけど、俺ら2人が出発する前に、親が懐中電灯もって探しに来たんだ。(1年前のAの事もあったしな。)

でも俺ら2人も行ってきたかったから、3人には先に帰ってもらって、俺らも肝試しに出発した。

暫くした後、あの女の子のいる辺りを歩いてるときにガサゴソと音がした。

女の子がシャベルで地面掘ってて、老婆は叫びながら木に何か打ち付けてた。
間違ってライトを顔にあてちゃったんだけど、2人ともこの世の物とは思えない顔で目見開いてんだけど、どこか悲壮感が漂ってたのも覚えてるわ。
暗かったし、ライトは逆行でこっちの顔は見られなかったみたいで必死に走って振り切った。

戻ると、元々来てなかった2人が行方不明って話になってた。
先に回った3人は音が聞こえて怖くなって帰って来たから、見ていなかった。

2人は結局戻ってこなくて、俺の家族は片方の祖母の住んでる茨城に1週間後に引っ越した。

親に女の子の話しても知らないの一点張り。子供だから教えてもらえなかったけど事実が知りたい。

今連絡つく友達は肝試し中に一緒に目撃した奴だけ。そいつから噂を聞く所によると、
あれ以来女の子はいなくなって、掘ってた所からは靴が3足出てきたらしい…

先週、久しぶりに2人で村に帰ってみた。

もうダムの底だったよ。

もし、20年前のこの話を知ってり人がいたら教えてください。

そこは山と畑しかないような、いわゆる寂れた山村だ

Posted on 4月 28, 2016

先日、祖母の葬式のために生まれ故郷を訪れた。
そこは山と畑しかないような、いわゆる寂れた山村だ。私が小学生の時に両親と市内に引っ越したために脚が遠のき、さらに大学に通うのに東京に出たため、そこを訪れるのは実に10年振りだった。
葬式が終わり、一人で子供の頃と少し様子の変わった村の中を散歩していると、ある家から鋭い鳥の鳴き声が聞こえた。
何かが引き千切られるような、苦しそうな泣き声。
不穏なものを感じた私は生垣を掻き分けてその庭を覗くと、10歳くらいの小さな女の子がこちらに背中を向けてうずくまっているのが見えた。
そしてもう一度鳥の鳴き声。
今度は長く響いて、そして弱々しく消えていった。思わず身を乗り出した私の重みで生垣が音を立てた。
私に気付いて女の子が突然こちらに振り返った。
前髪を綺麗に切り揃えた真っ白な女の子。その子の右手には、もう動かなくなった小さな鳥の姿が..。そう。すずめを握り潰していたのだ。
私と目が合うと、その子はすずめをこちらに差し出しながら歩み寄って来た。口元に笑みを浮かべて。
その異常な光景に恐怖した私は、声を上げて無我夢中でその場から逃げ出した。
後から近所の人にその家のことを聞いてみると、その家は一年程前にその村に引っ越して来た「東京の大学の先生」のものだそうだ。
村の人とはほとんど交流がないようで、特に娘のこととなると余り多くを語ってはくれなかった。
しかし私の幼馴染が、その家には精神を病んだ娘がいて隠れるように田舎に住んでいることを教えてくれた。
「人形のような綺麗な顔立ちの子なのにな。可哀想に。」
そう言って目を伏せていた。
両親の車で村を出るとき、その家の前を通った。その家の周りだけ重苦しい暗い影に覆われているように感じ、ふと目をやるとそこには生垣を掻き分けて私を見つめるおかっぱ頭の白い女の子の姿があった。
あの時と同じように口元に笑みを浮かべて。
あまりの恐怖で声も出なかった。
息も出来なかった。
ただもう全身がブルブルと震え、涙が止まらなかった。両親が気付いて慌てて車を止めようとしたが、私はとにかくここから早く離れてくれとだけ伝えるのが精一杯だった。
東京に戻った今も、時折夢の中にあの白い女の子が現れる。もうすぐ祖母の四十九日の法要があるが、私はもう二度とあの村を訪れることは出来ないだろう。
書いててまた怖くなって来ました。
これで忘れられるかと思ったのに。
こんな夜中に書くんじゃなかった..。
[後日談]
私の大学にまだ40代なのに地方に隠居された助教授がいるそうです。丁度一年程前に…。
万が一、ということもあるので名前は聞いていません。
知りたくもないです。

4時過ぎくらいに晩御飯の材料を買出しから帰ってきたのな。

Posted on 4月 27, 2016

4時過ぎくらいに晩御飯の材料を買出しから帰ってきたのな。
で、俺の住んでいるマンションって8階建てで、2階と3階は普通の会社になっている。
俺の部屋はそんなビルの5階だ。

で、部屋へ行くときにはいつもエレベーターを使っているんだけど、
エレベーターの窓ってあるじゃないか。入り口の扉についてるアレ。
普通はそこから外が見えるんだけど、2階と3階は会社のためか、
エレベーターの扉の外にもう一枚、鉄の扉があってそれが目隠しになっていた。
この扉はエレベータが開くときにしか開かないようになっていた。

で、今夜はカミさんの誕生日だからご馳走を作ろうと思って、
材料を買い込んで両手に買い物袋をぶら下げてエレベーターに乗ったわけだ。
俺の他に乗る人も無く、まぁ何時もの事だからリラックスした状態で乗ったんだ。

で、エレベータが動き出して、直ぐ位に扉をぼーっと見ていると、
扉の向こうの風景が上から下へ流れるわけだ。普通だけど。

間もなく、白いワンピを着た髪の長い女の人がこっちをみてるのが。分かったんだ。
まぁ、それも普通に上から下へ流れていったわけだ。

と、次の瞬間にエレベータが止まったんだ。大家さんだった。
そのとき、ふとエレベータの表示盤をみると「三階」と表示されていた。

・・・部屋に帰ってから思い出して一気に怖くなった。
女はしっかりと俺を見てた気がするし、
何より女の背景が黒かった気がする。建物の壁は白。
とすると、女はエレベータの扉と鉄扉の間にいた?

正直、まだ頭が混乱している。

後輩のS君が大学生時代に体験した話です

Posted on 4月 25, 2016

後輩のS君が大学生時代に体験した話です
当時S君はバレー部に所属していました。
そしてある大会での競技中にアキレス腱を断裂と言うアクシデントに見舞われたのです。
試合途中で退場し、控えの選手に担がれて病院へ連れて行かれました。
連れて行かれた先の病院はその界隈でも「出る」とうわさがある病院でして、
でもその大会会場から一番近いのがその病院だったので、
その時はとにかく慌てて連れて行かれたみたいです。
結局一週間その病院に入院することになりました。

6人くらいの相部屋でS君の向かいにベットには気のいいヤクザ風のおじさんがいたそうです。
そのおじさんが早速教えてくれました。

「この病院、出るで……」

詳しい話は聞かなくてもその日の夜から遭遇しました。
真夜中に誰かがワゴンを押して病室の前を行ったり来たりするのです。
ワゴンには手術器具が乗っているようでカチャカチャという音とワゴンの車輪のキーキーという音が、
最初小さく聞こえてだんだん大きくなり、病室を走り去るように通り過ぎて行き、
そしてほどなく今度は逆の方からまた走って通り過ぎるのを確かにS君は聞きました。
なんでもそれは以前勤めていて事情で亡くなった女性看護士という話でした。

もちろん実際に姿を見た人も何人もいてそのヤクザ風おじさんも見たそうです。
元々そういう話に興味が無いS君は怖くない、ほんとかよと自分に言い聞かせながら、
それでも夜中に病室の外へ絶対出ないようにしていました。
だって興味は無いないけど実際その不自然に行き来する音を一晩に何度も聞いてしまったのだから、
敢えて出て行かない方が無難です。
でもそう気にしていると逆に出て行く用事は出来るもので最後の日の夜、
消灯が過ぎて11時頃どうしてもトイレに行きたくなってしまいました。
しょうがない、覚悟を決めてトイレに行きました。

トイレは病室からけっこうな距離があり病室を出て松葉杖をつきながら50mぐらい進んでいった
もうすぐつこうかというところで、行こうと思っていたトイレの方向から
「カチャカチャ……キーキー」と聞こえてくるではないですか!
これはまずい……、S君はトイレに行くのを諦め、
自分の病室にもどるには距離がありすぎるから一番近くの病室に避難しようした、
それでも松葉杖のS君には結構な距離だ……

S君は必死で進んだ、その間にも背後から「カチャカチャ……キーィキーィ」と迫ってくる

何とか辿り着き力いっぱいガラッと扉を開け病室に入った
どんどん音が近づいてくる、とうとう音は真後ろにきた、
だが意外にも何事も無く通り過ぎていきました。そして前に聞いたときのようにまた戻って通り過ぎました。

でも何かおかしい、あれだけ大きな音を立てて扉を開けたのに誰も起きてこない…
暗闇の中ベッドを覗くと誰もいない。
S君はもう来ないだろうから早く自分の病室に帰ろうと立ち上がった時、
またワゴンの音がしたのです。
いつもと違う……とS君は思いました。
ワゴンはまたを通り過ぎました。そしてまた戻ってきました。
そして戻ってきた時誰もいない病室の前で音はピタリと止まりました。

病室にいたS君もさすがにドキリとしたそうです。
でも病室の電気は点けてるし、実は見回りの看護婦かもしれない……。
カチャ、ギィィィィ 扉が開いて誰かが入ってきました。
見回りの看護婦なら声をかけてくれるはず……、S君の心臓はバクバク、汗もかいてきました。
そして…何も起こらない……、声もかけられない……。
電気もついてて室内は明るいままそれに背を向けたまましばらく硬直していたS君、
恐る恐る後ろを振り返った時……。

看護帽をかぶった女性がワゴンに手をかけてS君を眺めていたそうです。
その女性の顔は真っ白で目はうつろなのにしっかりS君を見つめていました。

気がつくとS君は病室で倒れてました。
病室の電気は点いたまま窓から薄明るい朝日が差していました。
フラフラと病室に帰ると時間は朝の5時過ぎ、S君の音に起きたおじさんはニヤりと笑って

「あんた、見たんだね」

と言いました。
S君があったことを話すとそのおじさんも失神したと恥ずかしそうに教えてくれました。
と、これがS君が話してくれた体験の全部です。
こんなドラマみたいな怖いこと、本当にあるんだなぁと思いました。

俺が高校生のときの話なんだけどある日友達の家で遊んだあと家帰って携帯が無い事に気付いた。

Posted on 4月 22, 2016

チョイ昔の話

俺が高校生のときの話なんだけどある日友達の家で遊んだあと家帰って携帯が無い事に気付いた。
どこいったのかなぁと思いつつバッグの中探したんだけど見つからなかった。
友達の家に置いてきちゃったのかな?と思って友達の携帯に電話しようとしたんだけど携帯が無いと番号がわからない!そこで自分の携帯に電話すりゃいいじゃんと気付き掛けてみた。
プルルル プルルル ガチャ!
俺「もしもし 俺○○だけど」
友達「ああ どうしたの?」
友達は寝ていたらしく声が寝起きだった。
俺「携帯お前の家に忘れたみたいだから明日朝取りに行くから」
友達「うん、わかった」
その日はそこで電話を切った。次の日の朝俺は約束どうり友達の家に行きチャイム押した。すると友達が出てきて
友達「こんな朝早くに何しに来たの?」
えっ?と思ったが昨日寝ぼけていたので覚えていないんだと思い事情を説明して部屋にいれてもらった。友達の部屋をくまなく探したが携帯は見つからない。昨日友達が電話に出たのに何で??すると
友達「間違って知らない人に電話したんじゃない?相手寝ぼけてたんでしょ?俺の声と聞き間違えたんじゃない?」
そうかもしれないと思った俺は家に帰りもう一度バッグの中をのぞいてみた。すると昨日はなかったはずの携帯が入ってた。気になって着信履歴を確認したら
俺が家から掛けた電話の履歴が残っていた。しかも不在者通知は出ていなかった。つまり誰かが携帯にでたことになる。部屋にあったのなら音が鳴るはずなのに、ましてや誰かが電話にでるなんてありえない・・・
怖くなった俺は部屋で一人しばらく放心状態でした・・・・
冷静になって考えても納得いかない事がたくさんあるがやはり一番気になるのはあの時俺は誰と話しをしていたのかということ。あれから何年も経つが未だに答えは謎のままです。
おしま~い!!どうでした?怖かったすか?怖いっていうよりは不思議な感じかな??

数年前、職場で体験した出来事です

Posted on 4月 21, 2016

数年前、職場で体験した出来事です。そのころ、ぼくの職場はトラブルつづきで、大変に荒れた雰囲気でした。普通では考えられない発注ミスや、工場での人身事故があいつぎ、クレーム処理に追われていました。
朝出社して、夜中に退社するまで、電話に向かって頭を下げつづける日々です。当然、ぼくだけでなく、他の同僚のストレスも溜まりまくっていました。
その日も、事務所のカギを閉めて、廊下に出たときには午前三時を回っていました。O所長とN係長、二人の同僚とぼくをあわせて五人です。みな疲労で青ざめた顔をして、黙りこくっていました。
ところが、その日は、さらに気を滅入らせるような出来事が待っていました。
廊下のエレベーターのボタンをいくら押しても、エレベーターが上がってこないのです。なんでも、その夜だけエレベーターのメンテナンスのために、通電が止められたらしく、ビル管理会社の手違いで、その通知がうちの事務所にだけ来ていなかったのでした。
これには、ぼくも含めて、全員が切れました。ドアを叩く、蹴る、怒鳴り声をあげる。まったく大人らしからぬ狼藉のあとで、みんなさらに疲弊してしまい、同僚のSなど、床に座りこむ始末でした。
「しょうがない、非常階段から、おりよう」
O所長が、やがて意を決したように口を開きました。うちのビルは、基本的にエレベーター以外の移動手段がありません。
防災の目的でつくられた外付けの非常階段があるにはあるのですが、浮浪者が侵入するのを防ぐため、内部から厳重にカギがかけられ、滅多なことでは開けられることはありません。ぼくもそのとき、はじめて階段につづく扉を開けることになったのです。
 廊下のつきあたり、蛍光灯の明かりも届かない、薄暗さの極まったあたりに、その扉はありました。非常口を表す緑の明かりが、ぼうっと輝いています。
オフィス街で働いたことのある方ならおわかりだと思いますが、どんなに雑居ビルが密集して立っているような場所でも、表路地からは見えない、「死角」のような空間があるものです。
ビルの壁と壁に囲まれた谷間のようなその場所は、昼間でも薄暗く、街灯の明かりも届かず、鳩と鴉のねどこになっていました。
うちの事務所は、ビルの7Fにあります。気乗りしない気分で、ぼくがまず、扉を開きました。
重い扉が開いたとたん、なんともいえない異臭が鼻をつき、ぼくは思わず咳き込みました。階段の手すりや、スチールの踊り場が、まるで溶けた蝋のようなもので覆われていました。そしてそこから凄まじくイヤな匂いが立ち上っているのです。
「鳩の糞だよ、これ……」
N女史が泣きそうな声でいいました。ビルの裏側は、鳩の糞で覆い尽くされていました。まともに鼻で呼吸をしていると、肺がつぶされそうです。もはや、暗闇への恐怖も後回しで、ぼくはスチールの階段を降り始めました。
すぐ数メートル向こうには隣のビルの壁がある、まさに「谷間」のような場所です。足元が暗いのももちろんですが、手すりが腰のあたりまでの高さしかなく、ものすごく危ない。
足を踏み外したら、落ちるならまだしも、壁にはさまって、宙吊りになるかもしれない……。
振り返って同僚たちをみると、みんな一様に暗い顔をしていました。こんなついていないときに、微笑んでいられるヤツなんていないでしょう。自分も同じ顔をしているのかと思うと、悲しくなりました。
かん、かん、かん……。
靴底が金属に当たる、乾いた靴音を響かせながら、ぼくたちは階段を下り始めました。
 ぼくが先頭になって階段をおりました。すぐ後ろにN女史、S、O所長、N係長の順番です。
足元にまったく光がないだけに、ゆっくりした足取りになります。みんな疲れきって言葉もないまま、六階の踊り場を過ぎたあたりでした。
突然、背後からささやき声が聞こえたのです。唸り声とか、うめき声とかそんなものではありません。
よく、映画館なんかで隣の席の知り合いに話し掛けるときに、話しかけるときのような、押し殺した小声で、ぼそぼそと誰かが喋っている。
そのときは、後ろの誰か――所長と係長あたり――が会話しているのかと思いました。ですが、どうも様子がへんなのです。
ささやき声は一方的につづき、ぼくらが階段を降りているあいだもやむことがありません。ところが、その呟きに対して、誰も返事をかえす様子がないのです。そして……その声に耳を傾けているうちに、ぼくはだんだん背筋が寒くなるような感じになりました。
この声をぼくは知っている。係長や所長やSの声ではない。 でも、それが誰の声か思い出せないのです。その声の、まるで念仏をとなえているかのような一定のリズム。
ぼそぼそとした陰気な中年男の声。確かに、よく知っている相手のような気がする。
でも……それは決して、夜の三時に暗い非常階段で会って楽しい人物でないことは確かです。ぼくの心臓の鼓動はだんだん早くなってきました。
いちどだけ、足を止めて、うしろを振り返りました。すぐ後ろにいるN女史が、きょとんとした顔をしています。
そのすぐ後ろにS。所長と係長の姿は、暗闇にまぎれて見えません。
ふたたび、階段を下りはじめたぼくは、知らないうちに足をはやめていま
した。何度か、鳩の糞で足をすべらせ、あわてて手すりにしがみつくという危うい場面もありました。が、とてもあの状況で、のんびり落ち着いていられるものではありません……。
五階を過ぎ、四階を過ぎました。そのあたりで……背後から、信じられない物音が聞こえてきたのです。
笑い声。
さっきの人物の声ではありません。さっきまで一緒にいた、N係長の声なのです。超常現象とか、そういったものではありません。
なのに、その笑い声を聞いたとたん、まるでバケツで水をかぶったように、どっと背中に汗が吹き出るのを感じました。
N係長は、こわもてで鳴る人物です。すごく弁がたつし、切れ者の営業マ
ンでなる人物なのですが、事務所ではいつもぶすっとしていて、笑った顔な
んて見たことがありません。その係長が笑っている。
それも……すごくニュアンスが伝えにくいのですが……子供が笑っているような無邪気な笑い声なのです。その合間に、さきほどの中年男が、ぼそぼそと語りかける声が聞こえました。
中年男の声はほそぼそとして、陰気で、とても楽しいことを喋っている雰囲気ではありません。なのに、それに答える係長の声は、とても楽しそうなのです。
係長の笑い声と、中年男の囁き声がそのとき不意に途切れ、ぼくは思わず足を止めました。
笑いを含んだN係長の声が、暗闇の中で異様なほどはっきり聞こえました。
「所長……」
「何?……さっきから、誰と話してるんだ?」
所長の声が答えます。その呑気な声に、ぼくは歯噛みしたいほど悔しい思いをしました。所長は状況をわかっていない。答えてはいけない。振り返ってもいけない。強く、そう思ったのです。
所長と、N係長はなにごとかぼそぼそと話し合いはじめました。すぐうしろで、N女史がいらだって手すりをカンカンと叩くのが、やけにはっきりと聞こえました。彼女もいらだっているのでしょう、ですが、ぼくと同じような恐怖を感じている雰囲気はありませんでした。
しばらく、ぼくらは階段の真ん中で、立ち止まっていました。そして、震えながらわずかな時間を過ごしたあと、ぼくはいちばん聞きたくない物音を耳にすることになったのです。
所長の笑い声。
なにか、楽しくて楽しくて仕方のないものを必死でこらえている、子供のような華やいだ笑い声。
「なぁ、Sくん……」
所長の明るい声が響きます。
「Nさんも、Tくんも、ちょっと……」
Tくんというのはぼくのことです。背後で、N女史が躊躇する気配がしました。振り返ってはいけない。警告の言葉は、乾いた喉の奥からどうしてもでてきません。
(振り返っちゃいけない、振り返っちゃいけない……)
胸の中でくりかえしながら、ぼくはゆっくりと足を踏み出しました。甲高く響く靴音を、これほど恨めしく思ったことはありません。背後で、N女史とSが何か相談しあっている気配があります。もはやそちらに耳を傾ける余裕もなく、ぼくは階段をおりることに意識を集中しました。
ぼくの身体は隠しようがないほど震えていました。同僚たちの……そして得体の知れない中年男のささやく声は背後に遠ざかっていきます。四階を通り過ぎました……三階へ ……足のすすみは劇的に遅い。もはや、笑う膝をごまかしながら前へすすむことすら、やっとです。
三階を通り過ぎ、眼下に、真っ暗な闇の底……地面の気配がありました。ほっとしたぼくは、さらに足をはやめました。同僚たちを気遣う気持ちよりも、恐怖の方が先でした。
背後から近づいてくる気配に気づいたのはそのときでした。複数の足音が……四人、五人?……足早に階段を降りてくる。
彼らは無口でした。何も言わず、ぼくの背中めがけて、一直線に階段をおりてくる。
ぼくは、悲鳴をあげるのをこらえながら、あわてて階段をおりました。階段のつきあたりには、鉄柵で囲われたゴミの持ち出し口があり、そこには簡単なナンバー鍵がかかっています。
気配は、すぐ真後ろにありました。振り返るのを必死でこらえながら、ぼくは暗闇の中、わずかな指先の気配を頼りに、鍵をあけようとしました。
そのときです。
背後で、かすかな空気を流れを感じました。
すぅぅ……。
(何の音だろう?)
必死で、指先だけで鍵をあけようとしながら、ぼくは音の正体を頭の中でさぐりました(とても背後を振り返る度胸はありませんでした)。
空気が、かすかに流れる音。
呼吸。
背後で、何人かの人間が、いっせいに、息を吸い込んだ。
そして……。
次の瞬間、ぼくのすぐ耳のうしろで、同僚たちが一斉に息を吐き出しました……思いっきり明るい声とともに!
「なぁ、T、こっちむけよ! いいもんあるから」
「楽しいわよ、ね、Tくん、これがね……」
「Tくん、Tくん、Tくん、Tくん……」
「なぁ、悪いこといわんて、こっち向いてみ。楽しい」
「ふふふ……ねぇ、これ、これ、ほら」
悲鳴をこらえるのがやっとでした。声は、どれもこれも、耳たぶのうしろ数センチのところから聞こえてきます。なのに、誰もぼくの身体には触ろうとしないのです! 
ただ言葉だけで……圧倒的に明るい、楽しそうな声だけで、必死でぼくを振り向かせようとするのです。
悲鳴が聞こえました。誰が叫んでいるのかとよく耳をすませば、ぼくが叫んでいるのです。背後の声は、だんだんと狂躁的になってきて、ほとんど意味のない、笑い声だけです。
そのときてのひらに、がちゃんと何かが落ちてきました。重くて、冷たいものでした。鍵です。ぼくは、知らないうちに鍵をあけていたのでした。
うれしいよりも先に、鳥肌のたつような気分でした。やっと出られる。闇の中に手を伸ばし、鉄格子を押します。ここをくぐれば、本の数メートル歩くだけで、表の道に出られる……。
一歩、足を踏み出した、そのとき。
背後の笑い声がぴたりと止まりました。そして……最初に聞こえた中年男の声が、低い、はっきり通る声で、ただ一声。
「 お  い 」

あのとき先生は、おれの肩に両手を掛けていた!!

Posted on 4月 21, 2016

男「先生、どうでしょうか?」
医者「心配ないですよ。よく効く座薬がありますから、それを使いましょう」
男はパンツを脱いで、お尻を先生の前に突き出した。先生は男の肩に手を掛けた。
医者「いいですか?イキますよ。ハイ、力を抜いて」
男「ううっ」
男は座薬が何個も入ったよう感じた。
医者「この座薬を毎朝、1週間続けてみてください」
男「どうもありがとうございました」
翌朝、男は言われた通り座薬を入れようとしたが上手くいかない。そこで男は嫁に頼むことにした。
嫁「これをお尻に入れればいいのね。わかった。いくわよ」
嫁は右手で座薬をつまみ、左手を男の肩にかけた。
その時!
男「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
嫁「どうしたの?!ごめんなさい、痛かった?大丈夫?」
男「うわぁぁぁぁ!!違う、今、気が付いたんだ!うわぁぁぁぁ!!!」
嫁「なに?何に気付いたの?」
男「あのとき先生は、おれの肩に両手を掛けていた!!」

泊まるとこをいきあたりばったりで探していて、ボロボロの民宿だったんだけど、『素泊まり二千円』の看板に惹かれ、その民宿のチャイムを鳴らした。

Posted on 4月 20, 2016

昔、彼氏と沖縄の民宿に泊まったときの話。

泊まるとこをいきあたりばったりで探していて、ボロボロの民宿だったんだけど、『素泊まり二千円』の看板に惹かれ、その民宿のチャイムを鳴らした。
出て来たのは八十歳ぐらいの婆さん。
一人暮しらしく、必要以上に私達に話し掛けてくれて、夜御飯まで御馳走になった。

婆さん交えしばらく三人で談笑したのち、お風呂に入り、そろそろ寝ようと寝室に行くと、なんと布団が三つ並べてあった。
まさか?と思い、彼氏とヒソヒソ密談していると、案の定、婆さんが来て、何と真ん中の布団に潜り込み、
『疲れてるでしょ?さ、休みなさい。』
と恵比寿顔。
もう何も言い返せず、婆さん中心に川の字で寝ることに。

しかし、事件はその夜中に起きた。

私は2時過ぎ頃にトイレに行きたくなり目が覚めた。
ふと横目で婆さんを見ると、上体を起こし、何やらゴソゴソとしていた。
婆さんに気付かれぬよう、そぉーっと覗き込むと、何と、婆さんは彼氏の二の腕に唇をとがらせ、チューチューと吸い付いていた。
思わず、『ちょっと!』と婆さんの両肩を掴み、引き離した。
すると
『ケチケチすんなや!』と婆は吠えた。
彼氏はイビキをかいて爆睡していた。

ある男の自宅の目の前で、一人の女が自殺をした。

Posted on 4月 20, 2016

ある男の自宅の目の前で、一人の女が自殺をした。
二人の間には接点がまったく無く、事情聴取もすぐに終わったのだが、 死んだ女の両親は「本当に何もしてないのか?」と最初はAを疑っていた。
しかし、やがては男のことを信じ、疑ってしまったお詫びにと自宅に誘ったのだった。男は気乗りしなかったが、あまりに誘いがしつこいので一度だけ行ってみることにした。
両親は娘のアルバムを何冊も見せ、思い出話を語った。男はこれは「過保護」というやつだなと思いながら聞いていた。ふと、ある写真が目に止まった。
骨折をしている男の子の写真である。何気なく「これは?」と聞くと
「娘にぶつかり怪我をさせたので、私が階段から突き落としました」
と、父親は穏やかな表情で言った。
こいつ、何か変だ…男は帰ろうとしたが、なかなか帰らせてくれない。
さらにアルバムがめくられる。次に目に飛び込んだのは、全身に大やけどをした子供の写真…。
「娘に花火を向け、やけどをさせたので灯油をかけて火をつけました」
今度は、頭皮がはがれている子どもの姿…。
「娘の髪をひっぱっていじめていたので、柱に縛りつけて髪を全部抜いてやりました」
「あ、死体は全て庭に埋めてるんですよ」
穏やかな表情で男を見る。
男は怖くてたまらなくなった。
こいつら本当にヤバイ、ヤバイ…
逃げなくては…
男が立ち上がろうとしたとき、父親が穏やかに言った。
「最後にもう一度聞きますよ。あなたは本当に娘に何もしていないんですね?」

自宅の食卓で変死した女性が発見された。

Posted on 4月 19, 2016

自宅の食卓で変死した女性が発見された。
死因は不思議なことに、急激に体温が下がったための凍死だったという。冬でもないし、しかも屋内で、一体なぜ?
捜査員がふと遺体を見ると、脇には業務用アイスの大きな容器が転がっていた。
その後、女性の遺体を司法解剖した結果、胃から大量のアイスクリームが。
結局、詳しい死因は、アイスクリームの大量摂取により急激に体温が下がったための凍死、とされた。
似たような都市伝説としては、アイスクリームの大好きな女の子が、バケツサイズのアイスクリームを食べながらテレビを見ていて、体温が下がり過ぎて凍死してしまった、というのもある。