サッカー部の高柳君と川島君はとても仲が良くて、いつもまるで 双子のように息が揃っていました。

Posted on 1月 31, 2015

もう10年も前のことです。

サッカー部の高柳君と川島君はとても仲が良くて、いつもまるで
双子のように息が揃っていました。
勉強も体育も、一位と2位は絶対にこの二人のどちらかでした。
当然二人はクラスの人気者で、二人が学校を休んだときなんかは
まるで火が消えたように寂しかったものです。
私は女子でしたが同じサッカー部で家が近かった事もあり二人とは
よく一緒に遊びました。私自身それが誇らしかったのです。
ちびで体も弱く、勉強だってそこそこといった程度の私には
この二人と一緒にいられるというのはそれだけで他の人たちに対して
優越感に浸れたのです。
これは、たしか小学3年の時のことです。私たちは近所の小川、
(今は区画整備で埋められて無くなっています)
に釣りに出かけました。当時私は誕生日の時に父にねだって買って
もらったインスタントのカメラをいつも肌身離さず持っていました。
そのときもカメラを持っていった私は二人を撮ってあげることにしたのです。
今思えばあのとき写真なんて撮らなければ、カメラなんて持ってこなければ
あんな事にはならなかったのに・・・・

家に帰って撮った写真を見ていると、あることに気がつきました。
それは高柳君と川島君が並んでいるところを撮ったものでした。
川島君の右腕の少し下、川の水面に人の目のようなものが写って
いたのです。当時の私は心霊写真という言葉は知っていましたが
まさか自分にそんなものが撮れるとは思っていなかったので
「気味が悪いな」とは思ったものの特に気にも止めませんでした。
サッカー部の練習の時に川島君が右腕を怪我したのはそれから何日か
経ったときでした。市内の小学校数校で行われる大会の最中にボールが
ボールが腕に当たり骨折してしまったのです。川島君は入院することに
なりました。私は妙な胸騒ぎを覚え家の机の引き出しからあの写真を
出して見てみたのです。すると写真は前に見たときとは全く様子が
違っていました。水面から顔を出した小さな男の子、その目は確かに
水の中から伺っていたあの目でした。そしてその子の手は川島君の右腕を
つかんでいたのです。
怖くなった私は高柳君の家に電話し、来てもらうことにしました。
その写真を見た高柳君は「川島に見せたらショックを受けると思う」と
このことを川島君に言わないことを私に約束させ、その写真を持っていきました。
そして・・・・

高柳君が写真を持って行ってから3日後、だったと思います。
川島君が亡くなりました。病室から飛び降りたのです。
クラスの中に飛び降りた日に川島君の所にお見舞いにいった人がいました。
その人はこんな事を言っていました。川島君はしきりに「あいつが来る」と
つぶやいていたと。先生や川島君のお母さんは「入院生活のストレスのせい」
と説明してくれましたが川島君が死んだ本当の理由は・・・

ある日高柳君の家に呼び出された私はあの写真を見せてもらいました。
と言ってもそこにはもうあの男の子はいません。写真は鋏で半分に切られ
写っているのは高柳君だけでした。「自分の方にもあいつが来そうだったから」
と高柳君は説明しました。川島君が死んだときには男の子が川島君の
体に覆い被さるようになっていたと言います。「何でもっと早くに
切ってあげなかったの?そうすれば川島君だって・・・・」私は思わず
声を荒げてしまいました。すると高柳君はこう言いました。
「だってあいつがいると・・・・俺は1番にはなれなかったから」
夕陽にてらされた高柳君の顔は、あの男の子そっくりでした。

葬儀中にいきなり棺のフタがバァァン!

Posted on 1月 30, 2015

葬儀中にいきなり棺のフタがバァァン!と音を立てて開き、遺体の手が棺からプラーン。結局は死後硬直がとけて筋肉が動いただけだったが会場は一時騒然。しかし最前列で読経してた坊さんが、瞬時に最後尾に移動した事を私は一生忘れない。

小さい男の子が橋(ザル川だから浅い)の所でなんか困ってたから見にいったら、お金を落としたとの事。

Posted on 1月 27, 2015

小さい男の子が橋(ザル川だから浅い)の所でなんか困ってたから見にいったら、お金を落としたとの事。
取ってやるといってどこにあるのか聞いたら、指さした所にあるのは明らかにビンの蓋。

『???』と思ってもう一回聞いたら『よく見て』とのこと。
身を乗り出したらそのまま突き落とされた。

『バーカ、騙されてやんの』

一遍氏んでこい。1週間の怪我したぞ。

猫と暮らすようになって、お刺身を食べる時はいつも届かないように立ち上がるか、 ひどい時には逃げ回りながら食べるようになりました。

Posted on 1月 27, 2015

猫と暮らすようになって、お刺身を食べる時はいつも届かないように立ち上がるか、
ひどい時には逃げ回りながら食べるようになりました。
「ケージを使えばいいのに」と友達が教えてくれたので、今度買ってこようと思います。
ケージの中なら猫に気兼ねなく食べられますね。
物欲しそうな眼で見てくるけど絶対ケージには入れてあげないもんね~。

誰もが逃げ出す家

Posted on 1月 26, 2015

8 恐怖のyeah 1/4 sage 2008/03/08(土) 00:05:39 ID:tbI7KYsP0
いきなりですが1年前に住んでいた恐ろしい家の話をしようと思います。
1年前、田舎から状況してきた僕は同い年のA、Bと共に会社の借りた一軒家に住んでいました。
その家は見た目こそボロですが中は以外と綺麗で、それぞれの自室も広々として快適でした。
ただ困る事と言えば、山の中に立っているため家の周りが背の高い木々に囲まれており、家の中にあまり日が指さないという事くらいです。

まぁこれと言って心霊現象など起きる事もなく日々は過ぎて行き、この家に住み始めて3ヶ月が経った少し蒸し暑い日、
僕は会社の人間から少し嫌な噂を聞きました。それは・・・・・
この家に入居した人間はこの時期になるとみんな出て行くというのです。
その理由を聞こうとしたのですがその人は押し黙ったまま、ただ「ごめん・・・あまり喋りたくない・・・っていうか思い出したくも無い・・・」
と言って話してくれません。
なんだか凄くモヤモヤした気持ちを抱えながら其の日の仕事を終え、家に帰りこの事をAとBに伝えたが二人共あまり気にしてない様子。
AとB曰く「よくある怪談話みたいなもんだろ?気にしないでいいんじゃない?それに俺お化けなんて見たことないしぃ~見えないしぃ~」
って感じでした。
僕もお化けなんて見た事なかったので「まぁなんか出たら他の部屋に2人いるしなんとかなるっしょー」って感じで軽く考えていたのです。
しかし僕らは後に思い知るのです。この家の本当の恐怖を・・・・・・・そしてこの話を聞いた1週間後、僕らは1人残らずこの家から出て行く
事になるのです・・・・・・・。  完

9 恐怖のyeah 2/4 sage 2008/03/08(土) 00:06:18 ID:tbI7KYsP0
ごめんなさい嘘です。終わりません。

あれから2,3日が過ぎた頃、最初に異変が起きたのはAでした。ある朝、飯を食っていると俺の部屋のドアが勢いよく開けられ、
Aが汗だくで転がりこんできました。
いきなりの事で何が起きているのかわからずオロオロしているとAが、「なぁ!俺の背中がなんか凄く痒いんやけど!俺の背中
どーかなっとらん?」と言いながら背中を見せてきたのですが・・・・・・・・・
その背中には所狭しと赤いブツブツができていたのです。朝からキモイもん見せるなカスが!と思いながら取りあえず
病気かもしれないから病院に行く事を進めましたが彼はひたすら拒否します。その理由は・・・・
彼は中々のイケメンで様々な女を食ってきたツワモノ。そんな彼は「愛する女の体温を遮るゴムなんて俺には必要ねぇ!」
というアホなこだわりの持ち主であり、そのために今までかかった性病も数知れず。ここら辺の病院は一通り巡っているため
俺が行ったら「また性病か!」みたいな顔で先生や看護婦が見てくる。俺にはそれが耐えられないんだ。というものでした。
とりあえず其の日はBが持っていた痒み止めを塗りたくって仕事に行ったようですが、結局痒みに耐えられず途中で帰ってきて
いたようでした。
そんな原因不明な病を目の前にして少し嫌な予感を感じつつその日も仕事を終え帰宅。
「次は俺があの変な病気にかかるんじゃないか?」と少し恐怖を感じつつその日は眠りにつきました。
 
そして布団を鼻まで被りそろそろ夢と現実の区別がつかなくなるかなーという時に異変が起こりました。
なにやら鼻のあたりがムズムズするのです。僕は夏風邪でも引いたかな?と思い、少し鼻をすすりました。すると・・・・・

10 恐怖のyeah 3/4 sage 2008/03/08(土) 00:06:42 ID:tbI7KYsP0
「ズボッ」と鼻の中に何かが入ってくるのを感じました。一瞬何が起こったかわからずボケーっとしていると
「ガサガサッ」と鼻の中で何かが・・・・・・・一瞬で現実に引き戻され思い切り鼻から息を「フンッ」と吐き出すと
なにかが鼻からプラ~ンと垂れ下がるのを感じました。急いでそれを引き抜き床に叩きつけ部屋の電気をつけ
一体なにが入ってきたのか確認すると・・・・・・・・・・・・・
それは少し小さめの百足でした。あまりの出来事にパニックになりながら取りあえずBの部屋へ行くと彼は熟睡中。
かまわず彼の部屋の電気をつけた時、僕はさらなる恐怖にちょっと200mlほど股間から聖水を出してしました。
Bは普段からズボラというか大雑把というかそんな奴で風呂も2日に一回くらい。歯磨きなんて一週間やらないことも
あるようなツワモノ。 
僕が部屋に入った時、彼は仰向けで大口を開け寝ていたのですが、なにやら彼の口元に黒い物体がいるのです。
「?なんだこれ?」と思って近づくとその黒い物体は「カサカサカサ・・・・」と逃げていきます。それはゴキブリでした。
なんとゴキブリが彼の歯垢を食べに来ていたのです。あまりの事に言葉も出ず僕は部屋の電気をつけたまま
彼の部屋を後にしました。
次の日。 僕は昨日起きた事を二人に話しました。 Aは「うげぇ」見たいな顔をしており、Bはなんで起こさなかったんじゃ!
と3分の2くらいキレながら、珍しく入念に歯磨きをしていました。
三人で相談した結果、とりあえず他に行くところもないし虫共をなんとかするしかないやろ。という事になり、
其の日は仕事を休んで近くのスーパーでバルサンをしこたま買い込んで虫退治をしてやりますた。
其のお陰かしばらくの間虫に悩まされる事もなく平和にオナニーをこなす日々が続いたのですが・・・・・・

11 恐怖のyeah 4/4 sage 2008/03/08(土) 00:09:53 ID:tbI7KYsP0
その平和は3日と持ちませんでした。
バルサンDAYから三日後の夜、彼女とのデートに出かけたAの部屋でこっそりエロDVDを見ていた時の事です。
少し暑いのでエアコンでも入れようとスイッチを入れた瞬間・・・・「ポトポト・・・・・・ポルポト」とエアコンの噴出し口から
何かが落ちてきました。 その正体は・・・・・・ゲジゲジでした。しかも3匹。声にならない叫びというものを生まれて初めて
あげながら後ずさりして落ちたゲジゲジを抹殺する道具を探していると・・・「サササササササ」とゲジゲジがこちらに向かって
走ってくるのです。 本当に恐ろしかった。 ここに住む虫共は人間を恐れないのです。
とりあえずAの部屋から逃げ出しドアを勢いよく絞めた後、最近口を聞いてくれないBの部屋へ逃げようとした瞬間、
バタンッ!とBが凄い勢いで部屋から飛び出してきました。
急いでBに駆け寄り何が起こったのか聞いてみますが 「もう無理!もう出ていく!」と言うばかりです。
怖いという気持ちもあったのですがとりあえず何が起きたのか知りたかったので彼の部屋に入ろうとするとBが一言
「箪笥の・・後ろ・・」と呟きました。
何のことだかよくわからなかったのですが部屋へ入り彼の箪笥の後ろの隙間を覗き込むと・・・・・・
暗くてよく見えないのですが何かが動いているのが見えます。なんだろう?ゴキブリか?と思い少し箪笥をずらすと
「ササアササササササッサササッササアササササ」と恐ろしい数のゲジゲジが這い出てきたのです。 恐怖のために少し多めに
見えたかもしれませんがそれでも20匹以上はいたと思います。
急いでBの部屋から飛び出てそのまま玄関へ直行。 二人とも家の外に飛び出して玄関の方を振り返った時に
またしても恐怖が・・・・

12 恐怖のyeah すいません最後文章が長すぎました sage 2008/03/08(土) 00:11:22 ID:tbI7KYsP0
玄関の明かりに無数にたかる蛾。それを食べに集まったのであろう無数の百足とゲジゲジ。
もう限界でした。
其の日は二人共近くに住む会社の先輩の家に泊まり、次の日に専務に頼みこんで三人共次に住む場所が見つかるまで
専務の家に住むことになりました。

結局僕は次に住む場所が中々見つからず今は事務所の二階の狭い部屋に寝泊りしています。Aはあの日の夜に彼女から
子供が出来ている事を告げられそのまま彼女の家に転がり込みました。Bはあんな思いするくらいなら高い金出してでも
上等な場所に住みたいという理由から海辺の家賃激高のマンションに住んでいます。

今でもたまにBとあうのですが、彼も僕と一緒で未だに箪笥の裏の隙間が怖くて、箪笥と壁の間にガムテープを貼っているそうです。
皆さんの家はどうですか?たまには箪笥の後ろも掃除してあげた方がいいですよ?

近所には宗教に熱心なオバサンがいた

Posted on 1月 25, 2015

 内村さんが子供の頃、近所には宗教に熱心なオバサンがいた。
 その人の家からは昼夜問わず、不思議なお経のようなものが聞こえてきた。

 近所には独身寮が多かったせいで、子供は少なかったそうだ。
 それゆえ周囲の大人たちからは可愛がられて育ったという。宗教オバサンも例にもれず、内村さんを見かけるとわざわざ家からお饅頭を持ってきてくれたそうだ。
「前世で悪いことしたもんだから子供できなくてねぇ」
 オバサンは度々『前世』という単語をもちだした。
 まだ内村さんには難しい言葉だったので理解できなかったが、それでもその言葉に含まれる『後ろめたさ』は感じたという。

 小学生にあがる頃になると宗教オバサンの信仰はより一層激しくなった。
 内村さんの家にも夕飯時「むーむむむ、むーむむむ」と抑揚のない呪文のような声が聞こえるようになったそうだ、
 そのタイミングになると父親はテレビの音量をあげ、母親は席を立った。ある種のタブーになっていることを内村さんは幼いながら感じたが、理由はわからなかった。
 ある日、内村さんが小学校から帰ってくると、オバサンに途中で呼び止められた。
「たけちゃん、甘いの食べるかい?」
 特に何も考えず内村さんは頷いた。
「じゃあ家にあがっていきなね。余所から貰ったお菓子があるからね」
 後から考えれば世間とほぼ断絶していたオバサンに『余所』があるとは思えなかったが、子供は大人の言うことに疑いをもてない。
「お食べ」
 オバサンは紅白饅頭とお茶を出してくれた。
 内村さんが両手に持って齧りつくと、いつもの餡子とは違う硬い感触があった。
 口を離し、中を見ると黄緑のバッタが詰め込まれてあった。鮮やかな色合いだったという。
「たけちゃん、オバサンね、前世の業が強すぎて私一人じゃ処理しきれなくなっちゃったの。だから周りの人にもお願いして、私の業をちょっとだけ、支えてもらおうと思うのね。神様に教えてもらったんね。だってみんな幸せなんだもん。たけちゃんも幸せよねぇ? お父さんお母さんがいて学校に行って自転車も乗れるんだもんねぇ。だからちょっとだけ、我慢してよ、ね? そうじゃないと私が地獄に落ちちゃうんだって。嫌でしょ? オバサン地獄に行っちゃったら、嫌でしょ? それに比べたらどうってことないでしょう?」
 内村さんは床に吐いた。オバサンの狂ったような瞳に怯え、泣きたくても泣けなかった。
「好き嫌いしないで食べなさいっ!」
 内村さんは首を振った。
「じゃああんたは私に地獄に行けって言うのかよ! そんなこと言うのか!」
 内村さんは再び首を振った。なんだか自分がとてもつもなく酷いことをしているように感じたという。
 いよいよ耐え切れなくなって泣き出す内村さんの首をオバサンはつかんだ。力任せに押し込まれるバッタ入り饅頭が口の中に侵入してきた。バッタは生だった。
 口の中いっぱいに、青臭さと糞の匂いが広がった。
 歯茎に脚が刺さった。
 柔らかい内部が「ぶちゅっ」と口の中で弾けた。
 内村さんはバッタが喉を通るたびに嘔吐したが、口を塞がれていたために再び飲み込む羽目になったそうだ。
 饅頭を三分の二食べたところでオバサンは手を離した。
 茹でたように顔を真っ赤に染め、荒い息をついていたという。
 オバサンが饅頭の残りをつかんだ時、内村さんは脱兎のごとく逃げ出した。
 自宅に駆け込むと、母親に飛び込み大声で泣き叫んだそうだ。

 結局オバサンは逮捕されず、病院に収容されたそうだ。
「物心ついてから聞いたけど、だいぶ可哀想な人だったらしいんだ。二人の子供と旦那を交通事故で亡くして、そこからおかしくなっちゃって……。近所の人間も事情知ってるもんだから、いくらお経がうるさくても文句言えなかったみたい。俺は病院に通わされたけど、まぁ無事だったから起訴はいいかって話になって」
 今現在は一人の娘をもつ内村さんに「許せますか?」と最後に聞いた。
「多少は。娘の為なら死ねるって言葉、あれ本当だよなぁ。先に死なれたら、これ以上参ることはないと思うよ。ただ今でも娘がバッタなんか捕まえてくると冷や汗出るけどね」
 オバサンは、もし生きていれば七十歳くらいになるそうだ。

近所の中華屋でラーメンを食ったんだが、 金を払おうとしたら、店主がいらないと言うんだ。

Posted on 1月 24, 2015

近所の中華屋でラーメンを食ったんだが、
金を払おうとしたら、店主がいらないと言うんだ。

「今日でお店終わり。あなたが最後のお客さん。
ひいきにしてくれてありがとう。これ、おみやげ」と、折詰めを二つくれた。

俺は何と言っていいかわかんなかったけど
「とても残念です。おみやげ、ありがたく頂戴します。
お疲れさまでした」と挨拶して店を出たんだ。
折詰めの中を見たら、餃子やら春巻やら唐揚げやらが、
みっしりと詰まってる。
ちょっと一人じゃ食べきれないボリューム。

面白い体験だな。得しちゃったな。と、楽しくなってさ。
帰り道、友人に電話して、経緯を話してから
「今、俺んとこに来たら、中華オードブルがたらふく食えるぜ」と誘ったんだよ。

すると、友人は変な事を言うんだ。
「その折詰めの中身、食ったのか?」
「食ってないよ」
「いいか、絶対食うな。それから、絶対アパートに戻るな。
そうだな、駅前のコンビニに行け。車で迎えに行ってやるから」
「どういう事が全然わかんないんだけど」
「説明は後だ。人のいるところが安全だ。コンビニに着いたら電話くれ」

とにかく俺はコンビニに向かったよ。
で、友人に電話した。
「着いたよ」
「こっちももうすぐ着く。誰かに後を付けられたりしてないか」
「えーと、お前大丈夫か?」
「それはこっちの台詞だな」

それから、友人と連絡が取れなくなった。携帯がつながらない。
小一時間、コンビニで待ってたけど、友人は現れない。
友人が言った、絶対アパートに戻るな、というのが、
何故か頭に残ってたから、ネットカフェで朝まで過ごし、始発で実家に帰った。

いまも実家でゴロゴロしてる。
他の友人に尋ねても、そいつとは連絡が取れないそうだ。
そろそろ学校も始まるし、友人の消息も気になる。
折詰めはコンビニのゴミ箱に捨てた。

以前、中華屋で折詰めを貰ったものです。
九月も中頃を過ぎて、さすがに実家に居づらくなったのでアパートに戻ってみた。
晩飯にコンビニ弁当を食っていると、お隣の人が来たんだ。
ちょっといいかな、って感じて。
「もう、大丈夫なのか」って聞かれたんで、すごくびっくりした。
え?なんで知ってんの?

でも、お隣の人が続けた話にもっとびっくりした。
「夜中にガラの悪い男が、
あんたの部屋のドアやら壁やらをガンガン蹴ってたんだよ。
借金かなんかでヤクザとトラブったのかと思った。
しばらくあんたの顔も見なかったし。
でも、あんたも戻ってきたんだしね。詮索はしないよ」

帰ろうとするお隣の人を引き止めて聞いた。
「それはいつ頃のことですか」
「八月の終わり頃と、先週くらいかな。
先週のは、しつこく蹴ってたから、警察呼ぶぞ、っていってやったら、
すぐ引き上げたみたいだな。……もしかして、知らなかった?」
俺が半笑いな感じで頷いたら、お隣の人は無言で出ていった。
俺も即、部屋をでた。

それから、カプセルホテルとかを転々としてる。
実家にまた戻るのいいんだろうけど、
よくわからない災いをもたらしそうで、正直怖い。
とにかく、消息不明の友人に話を聞くのが解決の近道と、
学校の知人と連絡を取り合ってるが、いまだ音信不通。
どうしよう。

すいません。以前、中華屋で折り詰めを貰ったものです。
消息不明の知人が、自殺していたことが判明しました。
俺は学校を辞めました。
アパートも引き払いました。
多分、これで終わりになるでしょう。

本当の最後として。
俺が消息不明の友人と何とか連絡を取ろうとしていた時、
頼りにしていた奴がいた。
そいつは、友人と古くからの付き合いで、そいつならば、
友人の居場所の見当もつくんじゃないか、俺はそう思ってた。

アパートから二度目の逃亡で、カプセルホテルに滞在中、
そいつから携帯に電話があった。
「お前に嘘をついていたことを、まずは謝る。
実は俺はお前から友人のことを問われた時には、
友人が自殺したことを知っていた。車庫で首を吊っていたそうだ。
通夜の晩、俺は親御さんから呼ばれて、別室で話をした。
親御さんは、自殺する理由がどうしてもわからない、とおっしゃる。
俺も、まったく思い当たることがない、と答えた。
すると親御さんは携帯電話を俺に見せた。
友人の携帯電話だ。
握りしめたまま息絶えていたそうだ。
遺書らしきものなかった。
もしかすると、この携帯になにかメッセージがあるのでないか。
そう親御さんは考えて、俺に確認してくれとおっしゃった。
俺はちょっと奇妙な感じがしたが、
親御さんに機能と操作を説明しつつ、なかを見た。
録音もなし、メモもなし。
次に発信履歴を見た。
そこには、●●●という名前がずらっと並んでいた。
全部不在だった。
友人は、多分、自殺する直前まで●●●に
電話を掛け続けていたんだろう。
履歴のページがその名前で埋め尽くすまで。
さらに、着信履歴を見た。
お前の名前があった。
俺は正直に、親御さんに説明した。
お前から友人に電話があり、しばらく会話した後、
友人は●●●に電話を何度も掛けたがつながらなかった。
そして、友人は間違いを犯した。
その後、お前が友人に何度か電話を掛けた。とね。
親御さんに、お前のことと、●●●について聞かれた。
俺は知っていることを全部教えた。
●●●は何のことかわからなかったから、わからない、と答えた…」

コンビニで待ちぼうけをくったあの晩に、すでに友人は自殺していたんだ。
●●●といえば、あの中華屋の店の名前。

そいつの話はまだ続いたが、もうどうでもよくなった。
ただ、この街にいるのは良くない。災いがやってくる。
だから、逃げることにしたんだ。
さようなら

手帳

Posted on 1月 24, 2015

174 1 sage 2007/08/02(木) 17:34:14 ID:31fovk0VO
自分的に洒落にならんかった話。
高校時代、クラスメイトの女の子が狂った。
授業中に突然奇声をあげたり、見えない何かに怯えたり、いきなり暴れ出したりって具合に。
原因はわからない。胎児して躁鬱になったとか、薬に手を出したとかの話はあったけんだけど、どれも噂の域は越えてはいなかった。
と言うのも、狂った彼女はすぐに学校を辞めて家族と引っ越していったからね。教師も詳しい説明なんかしてくれなかったし。
精神病院に入院した・してるって噂も聞いたけど、それも事実かどうか分からない。
彼女には特別仲の良い子って居なかった。って言っても嫌われてるって訳ではなかったんだけど。
入学直後から彼氏以外の人間は眼中ありません!みたいな子だったから、女子同士の交流はあまりなかったんだよね。
(彼氏も同じ学校・学年で、休み時間はいつも二人でずっとベタベタしてたし)
仲良くなってもせいぜい学校生活の中のみのことであって、放課後や休日に遊ぶ女は、少なくともうちの学校には居なかったんじゃないかな。
私のいたグループとの交流が、彼女にとって最大の女子との関わりだったと思う。
だからこその私の恐怖体験。

175 2 sage 2007/08/02(木) 17:35:07 ID:31fovk0VO
彼女が狂い始めた時、その子の彼氏が私たちのグループへ相談に来た。彼女の手帳を持って。
彼からしたら、私たちが一番彼女と仲良く見えていたようだから相談相手に選んだんだろうけど
正直言うと、グループ内の誰も彼女の携帯番号やメアドレスも知らないような仲だったから困った・・・。
それでも彼は本気で彼女のことを心配してたし、私たちも何か力になれるなら、手帳に狂った原因が書いてあるのなら、
その原因を取り除けば何とかなるのなら、ってことで皆で中を見てみた。そして絶句。

「まだ終わってないよ」
「あたしを捜してる」
「見つかれば殺される」
「隠れなくちゃ」
「○○くん(彼氏の名前)、愛してる、見捨てないで」
「死にたくない」
「どこに隠れても無駄」
「あたしは殺される」
「誰か助けて」

そんな言葉が、スケジュール欄アドレス欄メモ欄関係なく
びっしりと書き込まれていた。

夢と違う

Posted on 1月 23, 2015

ある女子高生が夢を見た。

学校から帰る途中、変質者に襲われてナイフでめった刺しにされるという夢だ。

それは起きてもはっきり覚えているほどの鮮明なもので、学校に行っても忘れることができなかった。
そして下校時、彼女は夢の中で変質者に襲われたあたりに差し掛かった。

『すごく嫌な予感がする……』

不安で我慢できなくなった彼女は、母親に車で迎えに来てもらうことにした。
待ち合わせ場所のコンビニで雑誌を立ち読みしていると、急に視線を感じて顔を上げた。
店の外には、昨日の夢に出てきた変質者が立っていた。
変質者はこちらを睨みつけ、いらだった様子で吐き捨てた。

「夢と違うじゃねえか!」

いつまで経ってもお兄さんの行方は不明のままだ

Posted on 1月 20, 2015

 峯田さんには十歳離れたお兄さんがいた。
 高校生活の三年プラス大学生活の四年。計七年も顔をあわせていない。
 峯田さんが高校に入学して間もなく、お兄さんは就職先での失敗を機にひきこもりになったという。
 理由を聞こうにもお兄さんは部屋から出てこない。
 強引に押し入ろうとするも、両親がそれを止めたという。
 深夜になると物音はするが声は聞こえない、そんな生活が卒業まで続いた。

 難しいとされた大学に受かったとき、押し寄せる充実感に耐え切れず峯田さんはお兄さんの部屋をノックした。
 ドアが開かれなくても良かった。
 その時は大声で喜びを口にしようと思っていた。ひきこもってからもお兄さんはお兄さんだ。一言「がんばったな」と言って欲しかったという。
 妹の合格を刺激に、再び外に出てくれないか、そんな計算もあった。
 しかし何度兄の名前を呼んでも反応はない。
 我慢しきれずにダメもとでドアノブを回した。
 開いた。
「お兄ちゃん、入るよ」
 部屋に足を踏み込むと、そこに兄はいなかった。
 暗い部屋に煌々とディスプレイが輝いていた。トイレかお風呂だろうか。
 けれど昼間に兄が外に出る訳もない。峯田さんは首を捻った。
(パソコンの中に飛び込んだのかな?)
 そんな途方もないことをぼんやり考えた。
 母親が出先から戻ってきてから、峯田さんは聞いた。
「ママ。お兄ちゃんどこ行ったの?」
「え?」
 お母さんは闇夜の猫のように目を見開いた。
「いないの?」
「うん」
 お母さんの表情は見逃しようがなかったという。
 寂しそうな、安堵したような、初めてベトナムコーヒーを口にした時のような、複雑な表情を浮かべたという。
 あんなに不可解な顔を人間はできるんだなぁと峯田さんは後から考えたそうだ。
 いまだお母さんのあの表情は忘れられない。実家暮らしの峯田さんはいつあの顔がぽっと出てくるか、不安でしょうがない。
 大学の卒業は半年後に迫っている。
 就職活動がうまくいき、社会人になる峯田さんは家を出ることになっているという。
 警察に捜索願いも出したが、いつまで経ってもお兄さんの行方は不明のままだ。