だるまさんが転んだ

Posted on 8月 30, 2012

272 :1/4:2011/10/01(土) 23:08:43.46 ID:Rf9EMLtK0
私が小学校3年生か4年生の時のことです。友人5人くらいと神社の境内で「ダルマさんが転んだ」をやっていました。
小学校の帰りに道草をくって、そこいらにランドセルを放ってです。
その神社は町の中にあるのですが、ふだんは神主さんもいないところで、いつも表戸は閉まっていました。
境内は教室4つぶんくらいの広さです。季節は秋で一面にいちょうの葉が散っていたのを覚えています。
たしか男子4人と女子は私一人でした。私は小さい頃はきかん気で、男子と遊ぶことのほうが多い子供でした。
男の子と遊ぶと意地悪をされることも多いのですが、それでも女の子と遊ぶよりはずっと楽しい、そんな子供でした。

273 :2/4:2011/10/01(土) 23:09:16.84 ID:Rf9EMLtK0
私が鬼の番になって、木にもたれて「ダルマさんが転んだ」と早口で言って振り向くと、みんなは止まっています。
そういうルールなのですが、とても強い違和感を感じました。ピクリとも動かないし呼吸をしている感じさえないのです。
そしてそのとき、私も振り向いた状態で体が固まってしまいどこもまったく動かせないことに気づきました。
ただし目の前の光景は見えます。
驚いたことに、宙に舞っている木の葉がそのまま張り付いたように空中で止まっているのが見えます。

その時、私の耳にかすかな鈴の音が聞こえてきました。それはどうやら神社の中から響いているようです。
顔を動かすことができないのでわかりませんが、神社の扉が開いたようです。中から何かがこちらに歩み寄ってきます。
・・・5歩、6歩そして、その鈴の音の主は私の目の前にきてやっと姿を見て取ることができました。

274 :3/4:2011/10/01(土) 23:11:06.74 ID:Rf9EMLtK0
それは夜店で売っているようなキツネのお面をかぶった、白い着物を着たやせた男の人でした。齢はわかりませんがそれほど老人とは思えませんでした。
その人は私のほうを見て、
「やれやれ、お嬢ちゃん時を止めてしまったようじゃな。驚いたことだ、前にあったときからもう二百年にもなる。」
そして、動きを止めている私たち5人の一人一人の顔を見渡すと、
「ふうむ、やっぱり止めたのはお嬢ちゃんじゃな。ほんとうならばそなたをもらうのじゃが、何か強い守りが働いておる。」
そう言って4人の男の顔を順番にしげしげと見て、
「この子がいちばん兄弟が多いようじゃな。この子をもらおう。」そう言って一人の男の子の頭をなでました。
そして私に向かって、
「あんたはこのことを覚えとるじゃろうが、誰にも言ってはいかん。もし言ったらこの面をはずしてお前のうちにゆく。」

275 :4/4:2011/10/01(土) 23:12:23.56 ID:Rf9EMLtK0
そして風景が溶けるようにゆがみ、ダルマさんが転んだの場面は動き出しました。
何事もなかったかのように男の子の一人がぴくりと動きました。元に戻ったのです。
後で聞いてみても、私以外はだれも時が止まったことも、お面をかぶった人が来たことも覚えていませんでした。
私は自分が短い時間に夢を見ていたのだと考えることにしました。
でも、そうとは思えない出来事がありました。お面をかぶった人が頭をなでた男の子が数日後に亡くなったのです。
先生の話では、原因不明の高熱によるとのことでした。
あの時のことは夢ではなかったと今では思っています。どうして時が止まったのか、どうして私が連れて行かれなかったのかはわかりません。
ただ思い当たることは私の祖母がかつて若い頃に沖縄で拝み屋のようなものをやっていたと聞いたことがあるくらいです。
怖くなくてすみません。でも本当の話です。

救助要請

Posted on 8月 30, 2012

1991年、ネバダ州の男性から、リビングにあいた穴から出られなくなったと通報があった。

レスキュー隊が男性の自宅に駆けつけたところ、リビングには魔法陣や蝋燭など怪しげな儀式が行われていた形跡があったが、男性の姿はついに発見できなかった。

男性からの救助要請はその後数回あったが、やがてそれもなくなった。

黒いもの

Posted on 8月 30, 2012

夜、黒い物を直視し続けてはいけない。

黒い物は人の心を惑わせる。黒い物を直視し続けてはいけない。

黒い物はあの世の者を引き寄せる。黒い物を直視し続けてはいけない。

黒い物は見てはならないものを映し出す。黒い物を直視し続けてはいけない。

黒い物に映し出されたものが、こちら側の景色と同じとは限らない。黒い物を直視し続けてはいけない。

黒い物の向こう側に何かを見てしまったら、決して確認してはならない。

振り向くなよ… 今見てるからな…

ビルの隙間

Posted on 8月 30, 2012

これから書く話は去年体験した事です。

去年の夏休みの事。
夜中にコンビニへ行き、いつも通る道をいつも通り歩いていると、
ビルとビルの間に1mちょっとくらいの隙間があるのを発見した。
俺は「こんな所に隙間あったっけ?」と思ったが、特に気にせず通り過ぎようとしたとき、
後ろから早足に歩くカッカッカッというハイヒールの音が聞こえてきた。

かなり急いでいるような足音だったため、俺は歩きながら歩道の端のほうに寄り、
「早く追い越してくれよ」と思っていると、すぐ後ろまで来た時に急に足音がビタッと止んだ。
途中に曲がり角なんてないし民家も無い場所なのにおかしいな?と思って後ろを
何となく振り向くと、20代半ばくらいの女の人がさっきの隙間を覗き込んでいた。

俺は不信に思ったが、「まああの人も気になったんだろう」と前を向き歩き出そうと
したとき、その女の人は何の躊躇も無くビルの間の隙間の中へと歩いていった。
突然の行動に俺は流石にその隙間に興味を持ち、「近道でもあるのか?」と思い
戻って隙間の中を覗いてみると、先は真っ暗で何も見えない。

ずーっと先のほうまで真っ暗闇が続いている。
それどころか、ついさっき入っていったはずの女の人の姿すら見えない。
少し気持ち悪く感じた俺は、「まあ明日明るくなってからまた来てみれば良いか」と
その日はそのまま帰る事にした。

760:2/4:2009/08/16(日) 15:28:38 ID:zjiygcNZ0
翌日
友人と出かける約束をしていた俺は、ついでだからと駅へと向かう道すがらに
昨日のビルの間の隙間を確認する事にした。
昨夜の記憶を頼りに探してみると、たしかに昨日と同じ場所に隙間があった。
「まだ待ち合わせまで時間あるし」と思った俺は、ひとまずその隙間の中を
覗いてみたのだが、おかしな事に2mくらい先にコンクリートの壁があり、
どう考えてもそれ以上先へはいけると思えない。

壁にドアでもあるのかと思って良く見てみたが、どう見てもそんなものはない。
俺は「まあ他の場所なんだろう」と、探すのを諦め友人との待ち合わせの場所へと向かう事にした。

その日の夜
友人達とわかれ帰り道を歩いていると、
道の先のほうに10歳くらいの子供が壁の方を向いて立っている。
時間は終電ギリギリだったため夜中の1時過ぎ。

「こんな時間に子供?」と思ったが、どうせDQN親が連れ出しているんだろうとか
考えながら歩いていると、その子供は壁の中へと歩いていった。
その時気が付いた「あの場所って今日の昼間に見たすぐに行き止まりの隙間じゃないか?」と。

急いで子供がいた場所まで駆け寄ると、やはり昼間に確認した場所だった。
そして、シャッターの閉まった両隣のビルとその辺りの雰囲気で、昨日女の人が
入っていった場所も間違いなくここだ、と、直感的に感じた。
しかしおかしい、昼間確認した時、あの隙間はすぐに行き止まりだったはずだ。
他に通路など無いし、どうなってるんだ?と疑問に思い、俺はその隙間を覗き込んでみた。

762:3/4:2009/08/16(日) 15:29:25 ID:zjiygcNZ0
すると、やはりその先は真っ暗で何も見えない。
流石に中に入るのは不安だった俺は、近くにあった小石を隙間の方へと投げ込んで
みた。壁があるなら、見えなくとも小石が壁に当る音がするはずなのだから。

しかし、予想に反して小石が壁に当る音がしない。
それどころか地面に落ちて転がる音すらしない。
俺は少し気味が悪くなり、確認のためもう一度小石を投げ込もうと、小石を拾うために
屈もうとした。

その時、俺は急に腕を掴まれた。
「えっ!?」と思って顔をあげると、暗闇の中から手だけが伸び、俺の腕を掴んでいる。
俺はパニックになり「うわああああああ」と叫びながら腕を振り払おうとしたが、
ありえないくらい強い力で握られて振りほどく事が出来ない。
そして腕はグイグイと俺を隙間の中へと引きずり込もうとしている。

俺は必死で引き釣り込もうとする手に抵抗し、片方の足をビルの壁に引っ掛けてふんばり
抵抗していたが、相手の力があまりに強く、ジワジワと中のほうへと引っ張られていく。
その時、ふと反対側のビルを見ると近くにところに鉄製?の看板があるのが見えた。
俺は無我夢中でその看板を掴むと、そのまま力いっぱい看板を俺を引きずり込もうと
している腕へと縦に振り下ろした。

それで腕は離れるかと思われたが、実際には予想外の事が起きた。
看板は薄い板だったせいもあるが、看板が当った腕はそこからキレイにスパっと切れてしまった。

764:4/4:2009/08/16(日) 15:30:43 ID:zjiygcNZ0
そして、俺は急に引っ張る力がなくなったためそのまま道路の反対側まで転げていった。
しかし腕から切り離されたにも関わらず、手の方がまだ強い力で俺の腕を握っている。
俺は半狂乱になりながら、近くにあった街灯に俺を掴んでいる手を何度も何度も叩きつけた。

自分の腕も痛いが、このままにしておけるわけもなく背に腹は変えられない。
10回ほど叩きつけた頃だろうか、メキッという骨の折れるような音がして、
手は俺の腕から離れ地面に落ちた。
俺はそのまま一切後ろを振り返らず、全速力でその場から逃げた。

後になって冷静に考えてみると、ふとおかしな事に気が付いた。
切り離された手を俺はあの場にそのまま放置したはずなのだが、
人の手が落ちていたと騒ぎになった様子がまるでない。
それと、腕は明らかに切れていたのだが、一切血が出ていなかった。

その後俺は夜中にあの道を通っていない。
昼間ならまだ良いが、もう夜中にあの道を通る勇気は無い。
結局、あの隙間はなんだったのか、女の人と子供は何だったのか、まるで何もわからない。

何も謎の解けていない話ですみません。
しかし、これが去年俺が実体験した出来事の全てです。

病院にて

Posted on 8月 28, 2012

 私のW県の友人K君の同郷X君の体験談。

 X君はラグビーが上手で、そちらの推薦枠で山梨県内の大学に入学し、日々練習に励んでいた。

 そんな折、Xくんは練習中に足を骨折し、とある病院に入院することとなってしまう。

 彼の病室は相部屋で、後に、暴走族だという若い男の子Y君が、同じく足の骨折で入院してきた。

 Y君は、バイク事故を起こしてここにやってきたのだという。

 しばらくすると、Y君はX君のことを「先輩」と呼ぶようになる。2人は気性が似ていて気があった。お陰で、入院生活はなかなか楽しいものとなった。

 そんな入院生活のなかでX君は、深夜に奇妙な音を聞くことがあった。それは以下のような音であったという。

 「キーキーキー、シューシューシュー」

 別段、その音のことなど気にもならなかった彼は、昼間になるとすっかり音のことなど忘れてしまっていた。

 ある日Y君と取り留めのない会話をしていると、ふとした拍子に、例の音の話題となり、Y君も何度か、その音を聞いたことがあることが判明した。

 そして、二人は、例の音が一体何なのか確かめてみることにした。

 それから数日たったある夜遅く、X君が目を覚ますと、あの音が鳴っている。

 「キーキーキー、シューシューシュー」

 Y君のベットを見やると、Y君はすでにベット上に上半身起き上がった状態で構えていた。

 

 X君とY君は、目と目で合図を送り合った。

音はどうやら、自分たちの病室がある階で鳴っているらしく、移動していた。

しばらく、二人で耳をそばだたせていると、音が徐々にこちらに近づいてきていることが、はっきりとわかった。

そして、音は自分たちの病室の面している廊下に至り、病室の直前にまでやってきた。

二人で固まりながら、自室を出てすぐ横にあるはずの音の源に注意を向けた。

すると、車椅子に乗った老人が現れたのだという。

 老人は、ゲッソリと痩せており、鼻には酸素吸入のためのチューブが繋がっていた。

例の音は、このチューブによる呼吸音と、車椅子をこぐ度に発生する軋みからなるものだった。

 老人の姿に釘付けになった二人は、身の毛がよだち、もはや身動きすら取れなかった。

そんな二人の間を老人は車椅子に乗ったまま進み込み、X君の前で止まった。

X君の話によると、この時老人は、彼のことを何ともいえぬ恐るべき表情で、睨んだのだという。

 X君が、恐怖のあまり固まっていると、突然老人がその場から一瞬にしてかき消えた。

何が起こったのか呆然自失としているX君に、暴走族の少年が窓の外を指差し、何事かを、叫んだ。

 見ると、今消えたばかりの老人が、車椅子ごと空中に浮かんでいた。

 そして、また直ぐに、かき消えたのだという。

犬鳴ダム

Posted on 8月 28, 2012

夜中の1時頃、車でダムを周回している途中で目前に女の人が出てきて

[危ない!]と思ってハンドルを切り車は側壁にぶつかりました・・・

降りてみても女の人はいませんでした。

幸い車は軽く凹んだくらいで済んだので帰っていてバックミラーを見たら、

その女の人が追いかけてきてました・・・

10分ほど逃げたらいなくなってましたので良かったです。

みんな数珠を手に巻いてたから良かったのかな?

(自分は霊感が強いらしく親から持たされる事が多くて友達にもその日は持たせてたんです)

旧トンネルは押しつぶされそうになるので行けません。

ヤバ過ぎです・・

ホテル活魚

Posted on 8月 28, 2012

今回は増田君、Sさん、I君という4人のメンバーで心霊スポットにいこうとなりまして、

「ホテル活魚」を選びました。前回旧旧吹上のとき、

ビデオカメラをもってくるのをわすれたので、今回はきっちりともって活魚にむかいました。 

現場に着いたとき、もうすでに先客がいらっしゃいましたが、

気にせず私たちだけで行動をしました。二階からまわり、

全室見終わった後一階にむかいました。

 一階でも何もなくおわるかな・・・とおもっていましたが、

もしかしたら写真にうつるかも・・・と思い、

みんなで写真を撮ろうとなりました。

それならと、さきほど増田君が呪いのビデオでみたことがあるという落書きをメインに

私たちを入れて写真をとろうとなりました。なんもなく写真を撮り終えたのですが、

急に増田君が「うわっ」と声をあげたので、みんな不思議がったのですが、

彼は「あとでみせるね」といってそのばではみせてくれませんでした。

 写真も他の場所でもとりおえたので車に戻ろうとなりました。

車に戻った後、さきほどいっていた増田君のビデオカメラをみんなでみました。
 
増田君がさきほどいっていたのは、呪いのビデオでみたことのある落書きのところで、

その落書きの左目だけが、なんともいえない光でひかっていたことに

こえをあげていたのです。これには背筋が凍りましたが、

とりあえず増田君の家にいこうとなって、いえにいき、

ずっととっていたビデオカメラを細かくチェックすることになりました。
 
途中までみんなで自分たちの振る舞いに笑いながらはしゃいでいたのですが、

さっきみた落書きの目を見終わって、違うところで写真をとったところでなにか

おかしいなというのに気づき、まきもどしました。

私たちがとりおわった携帯を覗いてビデオカメラから私たちが消えた後、

そのなにもいないはずの浴槽の部屋に淡い青い影の右手に腕時計をした男が

すっと通ったのです。 このホテル活魚は写真をとるとなにか霊的なものが

反応してしまうのかもしれません。上記した落書きの目と、

男性はともに写真を撮り終わってまもなくのことですので、

偶然かもしれませんが、もしかすると霊を呼び出してしまうものなのかもしれません。

10円玉

Posted on 8月 27, 2012

恐いというより不思議な話。

私が中学3年生のとき、昼休みに友達2人と私の3人で、興味本位で「こっくりさん」でもやろうってことになったんです。

「こっくりさん」の詳しいやり方はここでは省略します。

質問も終わって、もう帰ってもらおうとしたんですけど…

帰ってくれなかったんです。

もう授業が始まってしまう時間になったので、ついそこで手を離してしまいました。

紙は破って捨てて、10円玉はどーする?って言って、なんかうやむやになたんですけど。

その後友達が投げて遊んでたんです。

その10円玉が床に落ちて、拾って見てみると、ありえない形に変形してたんです。

子供の力じゃ絶対に曲げられるはずもない10円玉が。

恐くなって、教室の黒板の裏に隠しました。

皆卒業するまで頭のどこかで気になっていたと思います。

でも誰もその事を口に出す子はいませんでした。

多分今も黒板の裏にあると思います。

江北橋

Posted on 8月 27, 2012

江北橋は,25年くらい前に,カップルがドライブしてる時に誤って河川敷に落ちてしまい,

彼氏はなんとか助かったみたいですが彼女が亡くなったみたいで、

その後彼氏すぐ荒川に飛び込んで自殺しようとしたらしいです。(助かったかは不明)

その後,事故にあった車を当時の西警がヤンキーとか暴走族に見せしめで、

橋の当時突き当たりだった場所に何ヶ月も事故車両を置いてあったみたいです。

それの事故があってから,江北橋で奇妙な事故が相継いだみたいです。

ハンドルとられて河川敷や川に転落してしまったり,夜中通ると橋の中央に女の人が立っていたりと,,,,。

事故が相継ぐ為,供養とお祓いを何回もしたみたいです。

でも効果は全くなかったみたいで。

橋をキレイにしてお祓いしようって事になったみたいで,キレイにしてお祓いしたら,

事故とかなくなったみたいです。

この話は,江北生まれ,江北育ちの父から聞いたんで本当です!

江北付近に昔から住んでる人(特に今40あたりの人)はほとんどの人知ってるかと,,,

ちなみに彼氏の方は父の知り合いだったみたいで。

それと,北橋近くの吉野石膏も昔レイプ殺人あったみたいで幽霊出るみたいです。

江北3丁目の平成公園はガチで出ます,足だけの幽霊出ますよ,昔桜の木で首吊りよくありました。

平成公園のトイレにも出ます,水勝手に流れるし,人いないのに人いるみたいな音するし,,,,

トイレ前の桜の木,トイレから見て向かって左から二番目の木は首吊りありました。

孵化

Posted on 8月 25, 2012

はい、じゃ、俺がおじゃましますよ。

久米と旅行に行ったのは三月の終り近くだった。
新学期になる前に行っちゃおうってんで、無理して予定を組んだものだ。
「あんま観光地らしいとこ行きたくねぇなぁ」等と言うものだから、街から少し遠い山間の宿になった。
宿の傍には川が流れ、その川を下っていくと街に出る。
とはいえ、街に出て何があると言うわけでもないので、俺達はぶらぶらしたり温泉を探したりして1日を潰した。
山間の日は傾くのが早いか、既に道も空も赤々と燃え立つようだった。
俺達は川べりを歩き、橋の上から赤錆色の川を眺めていた。
「おはっ、アレは、おい……うぇ」
久米が奇声を上げて指差したので、俺はつられて川上を見た。
「なんだ。箱……舟……?」
それは四角い箱の様な物に乗せられた2体の人形だった。
俺は川べりに向い、その舟を迎え入れる様にして、手を伸ばした瞬間
「バカッ!触るな!」
と怒号とともに引き摺り倒された。
「な、なにしやがんだよ!くそっ!濡れちまったじゃないか」
「冗談じゃないぞ、馬鹿!!……何考えてんだ、お前……」
久米は胸を大きく上下させる、その顔は青かった。

「なんだよ、どうしたんだ」
「今日は何日だ?」
「は?今日?27じゃないか?」
久米は逆算する様に指折るとハッとして顔を上げた。
「いぃぃ……やっぱり……重用だ……」
俺は彼の動揺をよそに川に目を落した。人形の舟はゆるゆると川を下っていった。
「アレがどうかしたのか?」
「なに?どう?どうもこうもあるか!」
ちょっと息を止めてからゆっくり吐いて
「あぁ……へ、へ、へっ……あれはヤバいっつんだよ」
と言ってさっさと背を向けて歩いていく。
俺はそれを追いながら問いかけたが、芳しい答えはかえってこなかった。
「あ~、かわい~」
はしゃいだ女の声だった。久米は跳ねる様に振り返ると、凍り付いた。
カップルがその舟を抱えてニコニコと笑っていた。
固まった俺達の気も知らないで、二人は笑って会釈した。

「やっぱりぃ、日本の心みたいな、風情みたいなのがあるじゃないですかぁ」
等と自称日本好きの二人が固まりきった俺達に話し掛けて来たが、久米は明らかに不快そうな顔をしていたので、代りに俺が受け答えをした。
「えぇ~、二人とも宿一緒じゃないですかァ~」と男が言った、久米は増々不快そうな顔をした。
宿へ着いた後も久米はしかめ面のままだった。
「おまえ、ほんとにどうしたんだよ」
「あ……?話は、な、帰りにしてやるよ、な。今は言いたくない……。それよりメシだ。メシ食う」
籐椅子をバンと叩いて立ち上がると、食堂まで駆ける様に歩いていった。
出された夕食はたいしたものではなかったが、何故かイナゴという下手物が入っていた。
「俺はコレ、食えないな」
「いいじゃねぇかよ。腹に入りゃ……」
と話していると
「あ~」という声。
なんだ?と思って振仰ぐとさっきのバカップルが立っていた。
ニコニコと俺達の横に席を取ると、べらべらと喋りながら次々に料理を口に運んだ。
イナゴも平気そうに口へ運ぶ、何故かその時、その様がえらくゆっくりと見えた。
そのイナゴは腹が白かった。白ゴマの様なものが和えてあって……
うっ、と久米がえずいて席を立った。
俺もそれを追って席を立ち、彼を介抱しながら部屋へ向った。
「おい……お前、あれ見たか?」「あれって、あの白いやつか?」
「ありゃ卵だ……」
イナゴの腹に付いている……ビッシリとくっ付いていたのは……
「違う、お前。見えてなかったんだな……あいつらの料理、どれもこれも表面真っ白だったじゃねぇか……。
皿の上一面、卵で覆われてたじゃねぇかよ……」

部屋に着くと彼は青い顔で倒れ込んだ。
「なぁ、そろそろ教えちゃくれないか?」
「うん、ああ……今日はひな祭りだ……」
「え?」
「重用だ。上巳だったんだなぁ……クソッ、忘れてた……」
「何言ってんだよ?3日はもう過ぎてるぜ?」
「陰暦の3日だよ、今日は。重用ってのは月と日が重なる日の事、とくに奇数月」
「でも、ひな祭りっつったって別に舟で流しゃしないだろ。寺山修司じゃあるまいし」
「流すんだよ」
「なんで?」
「……いいか。雛祭は女の子が人形を飾る祭じゃないんだ。祭と言うのは“神奉り”。人形は形代、憑坐だ。
しかも春の節供だ。季節の変わり目、穢れを払って新しい春を迎えなければならない。
だから人形に穢れを移し、荒魂を流し、和魂を呼び込む。あの人形はそういう人形なんだよ」
「つまり?」
「鬼ごっこと一緒。人形にタッチして禍いを移して、異界に流す。村の外に出てたらもう帰ってこないからな。
つまり、あの人形に触ると……そいつが鬼になっちゃうんだよ。禍いが移されるんだ。
……普段、この地方ではやらない様だからな……余程、流さねばならない禍、があったんだろう」
「あ、あのカップルは……」
「さぁ、な?境を越えたら……どうなることやら……」
で、翌朝。
彼等と帰りのバスではち合わせた久米は、瞠目して固まり、俺に耳打ちした。
「あのバカップル……顔……あるか?」

チラ、と見ると確かに顔はあるが、どことなく白んでいてぼやけているような気がする。
「真っ白だ」
「え?」
「見えねぇ、冗談じゃねぇよ」
彼にはカップルの顔は見えないらしい、俺には良くわからなかった。
俺達に気付いたカップルは会釈をして、バスに乗り込んだ。俺達は彼等の後ろの席に座った。
「ひぃ、ふぅ、みぃ、よ、いぃ、むぅ、なぁ、や、こぉこぉの、たり……」
と数えながら久米は一から十までをピラミッド上に書き、その紙をポケットに入れた。
バスはゆらゆらと山道を下っていって、俺達はいつの間にか町に入って、はずれまで出ようとしていた。
と、突然、久米が俺の腕を引いて立ち上がり、降車のボタンを押す。
せわしなく動きながら早くしろと合図するので、俺はどかどかとバスを降りた。
「なんだよ、もう!」
「孵りやがった!」
久米はポケットに手を突っ込んで、行こうとしているバスを見つめた。
「かえる?なにが!?」
「境を越えたんだ。あの卵、長いのを孵しやがった」
「だから、なにが!!」
「卵だよ、卵!顔が見えねぇっつったろうが!やつら顔一面にびっしりと白い卵が植え付けられてた!
それが、おまえ一斉にな。顔から動く毛がはえたみたいに一斉に……長いのが孵りやがった」
「まさか」と俺がバスに目をやるとバスが動きだして、チラリとその女の顔が寝返りをうった。
顔は腫上がって真っ赤だった。小さいニキビの様なものが隙間なくプツプツと湧いていた。
俺達は行くバスを見送って立ち尽くした。