私は動物好きだ。でも友人は、「それは違う」と言う

Posted on 10月 27, 2015

898 :本当にあった怖い名無し:2008/05/08(木) 00:21:08 ID:lKlWGRUk0

私は怖くないけど、友人が怖い怖いと言うので自分をネタにしてみる。

私は動物好きだ。でも友人は、「それは違う」と言う。

特に小動物が好きで、手にふわふわした毛皮の感触があるのが楽しい。

大学で実験用のネズミを掴んだときは、もぞもぞ動くのが可愛くて撫で回してた。

そしたら友人が、「何やってんの?メチャメチャ苦しがってるじゃん!」と言ってひったくられた。

なるほど、友人の手に移ったネズミは大人しくなった。

掴み方が悪かったのかと次のを掴んだら、やっぱりじたじた動いてた。

楽しかったから、今度は友人に渡さずに堪能してたら、凄く気味悪そうに見られた。

「誰が見ても、首を絞められて苦しんで暴れてると分かる様子なのに、何ひとつ感じないで笑ってる私が怖い」

と言っていた。

別に首を絞めたつもりはなかったし、手触りが気持ちよかったから夢中で気づかなかった。

実家に帰省したら、親が猫を飼ってた。

可愛いなと思って近寄ったら逃げた。

捕まえて抑えて撫で回してたら叱られた。

私は遊んでるつもりだったが、猫は本気で苦しがってたらしい。

ついでに言うと、私は赤ちゃんも好きだ。

でも、友人宅で抱かせてもらったら、赤ちゃんが泣き喚いて、慌てて抱き取った友人は、2度と触らせてくれなかった。

抱えてただけのつもりだったけど、何か変な持ち方してたらしい。

で、今妊娠中。

友人に話すと、何だか皆が奇妙な顔になる。

さすがに自分の子くらいちゃんと育てられる、と思いたいが、ちょっぴり不安になる今日このごろ。

20歳頃付き合ってた5歳年上の女がすごい生意気だった

Posted on 9月 01, 2015

20歳頃付き合ってた5歳年上の女がすごい生意気だった。

最初は俺が惚れて1年ぐらいかけてやっと付き合えたのだが俺が下手に出すぎたのか俺はペット状態。

口ぐせは「○○(俺)のくせに生意気」こんな女でも好きだったので2年ほど付き合ってたが

彼女の傲慢さは増す一方。何回か喧嘩したけど改善されず。自分は俺に内緒でコンパとか行きまくってるくせに俺が

妹から電話かかってきただけでもブチ切れ。女友達も全部いなくなって自分でもなんでこんな女と付き合ってんのか

わからなくなった頃相手の浮気が発覚。もうさすがに我慢できずに大喧嘩になったがこの女言うに事欠いて

「私と○○なら私は5回ぐらいは浮気してもいいはず。それぐらいで釣り合えるんだよ」とか開き直って反省の色なし。

もう俺の中で何かが弾けて復讐開始。

「うん。わかった。俺なんか付き合ってもらってるだけで幸せやのになんか勘違いしてたかも。ごめん。」

「わかればよろしい。肩揉んで?」

こんなやりとりでその日は終了。

それから5年、彼女が33歳になるまで付き合って、もちろんお互いの親も

公認で俺はそこそこの収入を得る仕事に就き彼女のまわりは

みんなこんないい彼氏はいない、と言われ結婚はいつ?な状態に。

プライドの高い彼女からは絶対結婚を匂わすようなことは言ってこず、

女の友達から呼び出しをくらい早く結婚しろとつつかれて翌日に

「大事な話がある」と彼女を呼び出して観覧車に乗って

「これを受け取ってほしい」と指輪の箱を渡す。

必死で嬉しさを噛み殺しながら「え?なに?」と冷静を装って箱を開ける彼女。

中には「今日でお別れ。バイバイ」と書いた紙が1枚。

「・・・・・は?・・・・・・え?」という彼女に「別れようぜ。お前みたいな女もう無理」

というとハァハァうめきだして「ちょ・・・ちょとま・・・・待って・・・え・・・」と苦しそう。

それをニヤニヤして見つめながら「誰がお前みたいな女と結婚するかよ。

俺はお前のペットじゃねーんだよ。この観覧車が下に着いたらもう俺に話しかけるなよ」

そう言うと一層息切れ(?)が激しくなり座ってさえいられないのか床に

ズルズルと倒れこむ。俺のひざに手をかけて起こしてほしそうにするその手を

すぐに払いのけるとバタっと倒れこむ彼女。

観覧車が1周する間に7年間溜まった文句を全部吐き出し下に着いたときに

彼女を抱えて観覧車を降りフラフラの彼女を降りてすぐの柵のところに放置して帰った。

気分爽快だった。

裏稼業の人間

Posted on 5月 31, 2015

544 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/26 21:04
某チェーン店の居酒屋で、バイトしてた頃の話。

Mさんという40代の常連がいた。
常連といっても、俺がバイトを始めた頃から店に一人でやってくるようになったのだが、
ほぼ一月ほどは毎晩のように通ってきた。
何でも、居酒屋近くのビジネスホテルに滞在しているらしく、
だいたい閉店間際にふらりとやって来て、本人定番のつまみを注文する。
それでお互い顔を覚えて、いつしか気安く対応する間柄になっていた。
何せ小さな店舗で、オヤジ系居酒屋だったこともあって、
カウンター内で洗い物をしていると良く話し掛けてきた。

546 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/26 21:06
いつものようにモツの煮込みを出すと、Mさんは気味の悪い話を始めた。
若い頃にヘマをしでかし、その筋の方に拉致されて、ダムの工事現場に連れて行かれた時の話だそうだ。
Mさんは普通の労働者とは違って、飯場のような所に軟禁させていたらしい。
そこには似たような境遇の人たちが、十人ほどいたという。
場所は人里離れた山の中。
食事の支度は飯炊き女(50代)がまかなっていたそうだが、当然食材は近くの村から配達してもらったという。

ある夜、工事現場に繋がる唯一の道路が、大雨で不通になってしまった。
復旧の目処がたたないうちに、三日が過ぎたそうだ。
蓄えていた食料も底を尽き、全員パニックに陥ったらしい。
その時みんなが目をつけたのは、飯炊き女が残飯を食べさせていた雑種犬。
Mさんは詳しく話さなかったが、とにかくその犬を食べて飢えをしのいだという。
「それからなんだよ。動物って分かってんのかね?俺を見たらどんな犬も吠えやがるんだ。睨みつけてよ」

547 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/26 21:08
俺も、Mさんが裏稼業の人間であることは薄々分かっていた。
相手は店の客だし、深い付き合いにはならないつもりでもいた。
でもMさんは俺のことを気に入ったらしく、仕事が終わったら飲みに行こうと誘ってくるようになった。
最初は断っていたが、ある夜。すすめられたビールで少し酔った俺は、誘いに応じてしまった。

「顔の利く店があるから」
Mさんは、東南アジアからタレントを連れてくるプロモーターだと自称していたが、実はブローカーだった。
連れて行かれた店もフィリピンパブ。
かなりきわどい店だったが、貧乏学生だった俺は結構楽しんでしまった。
Mさんは女の子と延々カラオケを歌っていたが、俺はカタコトの英語で片っ端から女の子を口説いていた。

548 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/26 21:09
一人すごくかわいい女の子がいて、その子にも話し掛けようとした時、
Mさんは突然マイクを置いて、テーブルに戻ってきた。
「その子はだめだぞ。俺のお気にだからな」
Mさんの目は笑っていなかった。
ぞっとするくらい凄みがあった。
回りも雰囲気を察して、場はしらけたようになった。
俺も萎縮して、すっかり酔いが覚めてしまった。
Mさんは何も無かったように、再びカラオケで歌いだした。

その姿を黙って見ていた俺に、さっきのお気にの女の子が、つたない日本語で耳打ちしてきた。
「店ノ女ノ子、全部アイツ嫌イ」
「何で?」と俺が訊ねると、
「ワカラナイ。デモ、ナンカ見エル時アルヨ」
「何が?」
「死ンダ女ノ子ネ。イッパイ見エルヨ」

俺は思った。
Mさん。分かるのは犬だけじゃないみたいだぞ。

これから話すのは、小学校の同窓会です

Posted on 3月 18, 2015

同窓会、それは旧友と久々に会うことのできるキッカケとなるもの。

又、先生が教え子の成長を見れる唯一の会。

これから話すのは、小学校の同窓会です。

成人になっているので、居酒屋を貸し切ることに。

皆が続々と集まってくる。

キャー!久しぶり~!!こんな言葉がよく飛び交う会は楽しいものでしょう。

生徒1人1人の出席を確認する先生。

全員で40人だが、いるのは39人。

1人足りない。だが先生も昔のことでハッキリと覚えていないのが現状。生徒はというと、何故か気付かない。

「まあ、いないなら仕方ないよ。」誰かが言う。

その通りである。皆がそう思っただろう。覚えてもいないし…

酒を飲んでいた酔っ払いの1人が言う。

「つーかいねぇのだれだろな。」

確かに。よく考えれば、友達が1人くらいいればどんな奴だったか思い出せる。

やはり思い出せない。

とてもかわいそうだと思いませんか?忘れるなんて。

先生は40人全員に電話をして、全員出席すると確認していたらしい。

居酒屋の大半は貸切なので一般客は少ない。

普通のサラリーマン達、誰かを待ってる女性。

少ないが盛り上がってはいた。

しかし、誰かを待っていると思われる女性は羨ましそうにこちらをじっと見つめていた。

白い洋服を着て、綺麗なストレートの髪の毛。

二次会をするため、移動するため駅までみんなで歩く。

先程の女性を連れて。

女性は程良い遠さから着いてくる。

気付いた生徒は疑問を抱いた。

意味がわからない。

電車を待っていた時、反対側のホームにたった1人女性が立っていた。39人のいる反対側で。

深い夜になっていた。明らかに不自然であった。

私に何故誰も気付かない?

よくつきまとっていただろ!

いきなり叫び出す。

電車が通る時すでにその身体は、跳ねられていた。

首が取れ、こちらの線路に飛んで来た。

その目はこちらを向いていた。

ある1人が彼女の顔を見て思い出す。

昔、このクラスで虐められて引っ越しをした人だった。

もちろん虐めたのはクラスの皆である。

小さい頃から周りの子よりも勉強が出来、先生からの評判は常に高かった。

Posted on 2月 01, 2015

僕の名前は【綿 保(めん たもつ)】

小さい頃から周りの子よりも勉強が出来、先生からの評判は常に高かった。

父親は個人病院を経営していて、遅くまで仕事や【遊び】で帰って来ない日も多い。

母親は、いわゆる【教育ママ】で、良い小学校に入るために幼稚園の頃から勉強をさせられた。

そのおかげで、僕は某有名私立小学校に入る事が出来た。

そして始まったんだ・・・。

・・・地獄の小学校生活が・・・。

僕のクラスは1年2組。

私立の小学校という事もあり、周りはマジメそうな子が多かった。

でも、やっぱりどんなところでも居るもんだ。

【仕切りたがり屋】という存在は・・・。

皆がクラスの雰囲気にもなれてきた頃、

ソイツは僕に目を付けたんだ・・・。

始めは軽いチョッカイ程度だった。

ソイツの通り道に僕が立っていると、「ジャマだからどけよ。」と言って押しのけてきたり、

椅子に座ろうとするとイスを引いて僕をこかそうとしたり、

後ろから急に突き飛ばしたり。

 ソイツは僕にちょっかいをかけるといつもゲラゲラと笑っていたよ。

今でも僕はソイツの笑い顔を思い出すと嫌な気分になる。

 入学して一ヶ月くらい経つと、ソイツは数人の仲間とつるむようになった。

ソイツは体も大きかったし、多少わがままを言っても皆反論できないような存在だった。

多分皆【安全なポジション】に入りたかったんだろうね。

 体が小さく、キャシャな僕は思いっきりターゲットにされたよ。

【危険なポジション真っ只中】って所かな・・・。

そんな危険なポジションに進んで入ってくる人間なんて居ると思うかい?

漫画やお話の世界でそういうキャラもいるみたいだけど、あんなのキレイ事だよね。

ソイツが僕にチョッカイをかけてきても

誰一人、僕を助けようとはしなかったよ。

次のターゲットが【自分】になるのが怖いんだねきっと。

正直僕が第三者だったとしても、わざわざ危険を冒してまで助けないと思うよ・・・。

 1学期が終わる頃にはクラスで僕に声をかける子なんて一人も居なくなった。

僕は独りで授業を受け、休み時間は一人いじめられた。

朝学校に行くと、僕の机だけポツンと教室の後ろの方に追いやられたりもした。

皆から『バイキン』と言われ、僕や僕の机に触れたらそれを払い落とすような仕草をされたりもした。

・・・でも僕は何も言い返さなかった。

いや、言い返せなかったんだねきっと。

言い返して、もっとヒドイ目に合うのが怖いんだよ。

僕はだから我慢した。

休み時間にソイツがかけてくるプロレス技も我慢して受けた。

ある日階段から突き落とされた。

丁度先生がそれを見ていて駆け寄ってきた。

ソイツは泣いて僕に謝った。

先生はソイツを一言二言注意した。

僕は不運にも、数箇所の打撲で済んでしまった。

どうせなら骨がいっぱい折れてくれたらよかったのにって思ったよ。

そしたら学校を休めるから・・・。

先生は親に、「遊んでいて階段から落ちた。」と報告した。

僕は親に「気をつけないとダメでしょ!」と怒られた。

痛い思いをして、親にまで怒られたんだ。

次の日、ソイツは朝1番に僕の元にやってきて、こう言った。

「あのくらいで落ちるなよ、グズ。」って。

夏休みの間は天国だった。

ソイツに会わなくて済む。

でも、そんな夏休みはあっという間に過ぎ去り、僕はまた地獄の学校に登校する。

 二学期になったらターゲットが変わっていないだろうかという願いも虚しく、

ソイツのいじめは相変わらず僕に対して続けられた。

ソイツは巧妙で、大人にバレないように【見張り役】というポジションの人間を作った。

大人の目の届かないところで、僕は毎日殴られた。

夏休みの工作で、僕はマッチ棒をボンドで繋げて大きな橋を作って持って行った。

とても良い自慢の作品だった。

先生も、「わぁ。ステキ」と褒めてくれたんだ。

ソイツは笑いながら、休み時間ソレに火を着けた。

あっという間に燃え尽きる僕の作品を、ソイツはあの嫌な笑顔で眺めていた。

先生が来た時、ソイツはまた泣いた。

「紙やすりでこすったら燃えてしまいました。」と言った。

先生はソイツに注意し、僕を慰めた。

一生懸命作ったものが無くなってしまったのは悲しいけど、

これで先生がいじめから助けてくれるんなら・・・。

そんな風に思っていた。

 帰り際のHRの時間。

先生は皆に言った。

「次からは、危ないので燃えるような工作は作らないで下さいと、校長先生から言われました。気をつけて下ね~。」

ソイツは僕にだけ見えるように顔を向け、ニヤリと笑った。

月日は流れた。

二年の終わり。

いじめはずっと続いていた。

でも僕は耐えた。

仮病で学校を休むなんて事は許してくれない両親。

三年になったらクラス変え。

ソイツと離れられる・・・かもしれない。

クラスは5クラスあった。

次に同じクラスになるのは、今同じクラスの5人に1人。

つまり5人に4人は別のクラスになる。

・・・まさか、ソイツと同じクラスは無いだろう・・・。

そのまさかだった。

僕に対するいじめは更に二年続いた。

体もだんだん大きくなり、いじめの内容もそれに伴いエスカレートしていった。

筆箱は常にポケットに入れるようになった。

トイレに行ってる間に、シャーペンを折られたり、ケシゴムをちぎられたりするからだ。

親も、アテにならなかった。

ソイツがちょっかいをかけてくる事を1度親に相談したことがあった。

「保に原因があるからちょっかいかけてくるんじゃないのか?」

「何度言っても聞かない相手にはやりかえしてやらないとダメだぞ!」

親は僕を励ますばかりで、何もしてくれなかった。

だから僕は我慢するしかなかった。

我慢し続ける事しか。

逃げる事も許されない。

ただただ、辛い学校に無理やり押し出され、そこで辛い時間が過ぎ去るのを待つだけ。

より辛い事態になる事に脅えながら、僕は耐えたんだ。

月日は流れ、僕は六年生になった。

父親の経営する病院が、新しい所に移る為、小学校卒業と同時に引っ越す事になった。

だから今行ってるエスカレーター式の学校とは別の中学を受験する事になった。

僕は頑張って勉強した。

がんばってがんばって、一生懸命に勉強した。

もし落ちて、またソイツと同じ学校に行く事になるなんて絶対に嫌だったからだ。

そして、

僕は、

失敗した。

落ちたんだ。

お母さんは大激怒した。

「努力が足りなかったのよ!」と言って頬を殴られた。

 もう死のうかなと、ふと思った。

でも、実際その勇気は無く、晩御飯の時もその日はずっとうつむきながら食べた。

母さんも、不機嫌で口を聞いてくれない。

僕がしょんぼりして部屋に戻った時、父さんが部屋に入ってきた。

父さんは静かに一言、

「・・・良い高校に行って、良い大学に行けばいくらでも取り返せる。

公立の中学に行って、一生懸命勉強しなさい。」

と言って部屋を出て行った。

僕はそこでハっとしたんだ。

何も、受験に落ちたからと言って、あの学校から転校できる事には変わりない。

ソイツと離れる事は出来るんだ。

僕の心が青空のように明るくなった気がした。

僕は残りの小学生活を耐えた。

卒業 引越し 転校。

やった!

ソイツと離れる事が出来た。

これで、幸せな生活がやってくる。

 公立の中学に入り、入学式が済み自分の教室に入る。

・・・生徒の名前が書いてある紙を見る。

・・・ソイツは・・・居ない!

居るわけが無いな・・・。他府県に引越したんだから。

 『もしかしたら』の可能性も0になり、僕の心は凄く軽くなった。

こうして僕は幸せな生活を手に入れることが出来た。

・・・と思った。

甘かった。

「オイ、お前、パン買ってこいや。」

柄の悪そうな生徒が言う。

・・・断れなかった。

僕はその日から、その柄の悪そうな生徒にパシリとして使われるようになってしまった。

・・・どうして僕なんだろう?

僕が何をしたって言うんだろう?

僕は他の皆よりも体が細い。

身長も小柄。

色も白い。

見るからに弱そうだ。

だから目をつけられてしまうのだろうか・・・。

 柄の悪そうなその生徒は、仲間を呼んで裏庭で僕をいじめるようになった。

休み時間、放課後、・・・帰宅後に呼び出されてまでも・・・。

 僕の体には無数の痣が出来た。

中学のいじめは、小学校のものよりも少しバリエーションに飛んでいて、

殴る蹴る以外にも色んな事をされた。

上履きの中に画鋲が入っていないかを確認するのは日課になったし、

【はんだ付け溶接】のコテを休み時間おもいっきり足にこすり付けられた事もあった。

ソイツラはそれを見て、僕のリアクションを見て笑う。

・・・さすがに耐えられなくなってきた。

よくテレビで報道している【自殺】

自分にはまったく関係の無い事だと思っていたけれど、

僕が逃げられる所はどこにも無いと感じた。

【ソイツ】からやっと逃げられたのに、また新しい人間にいじめられる事になった。

僕はきっと、どこに行っても誰かにいじめられるんだろう。

もう嫌になった。

 放課後。

僕をいじめる生徒が休んだ日、

僕は学校の屋上に立った。

下を見ると、かなりの高さだった。

僕は、本当に意気地なしだと思う。

やっぱり怖かったんだ。

飛び降りる勇気なんて無かった。

きっとこの勇気の無さに付け込まれて、僕はいじめられるんだろう。

ダメだなぁ・・。僕って・・・。

家に帰り、僕は泣いた。

「・・・そんなに辛い思いをしてきたんだね・・・。」

「フフ・・・。でも、まあ今となってはもう昔の話ですから。」

「・・・前から言ってるけど・・・敬語、僕には使わなくていいよ・・・。」

「あ・・・す、すいません。ついつい癖なもので・・・。」

「・・・。」

夕暮れの校門の前。

八木鎌司は、姉のパシリ的存在のモヤシ君から、その辛い過去の話を聞いていた。

なぜこんなシュチュエーションになったのかというと、

今から約1時間前、姉の八木鍋衣とモヤシ君は鎌司が部活を終えるのを待っていた。

そして鎌司が部活を終えて、2人が待つ校門のところに行った時だった。

「あ、ちょっとゴメン!2人、学校で待っててくれへんか!? 買うもんあるの忘れとったわ!」

鍋衣はそう言うと、二人の返事も聞かずに【屋敷要】ばりの快速を飛ばしてどこかに行ってしまった。

・・・という事で、鎌司とモヤシ君は2人で鍋衣を待つ事となったのだ。

「・・・それにしてもモヤシ君・・・。姉ちゃん遅いね・・・。」

「そ、そうですねぇ・・・。」

「・・・だから敬語・・・。」

モヤシ君は門の外をチラチラと眺めている。

鍋衣がいつ戻ってくるのかが気になるのだ。

「・・・ところでモヤシ君・・・。」

鎌司が口を開いた。

「な、なんですか?」

「・・・姉ちゃんとは、どうやって絡むようになったの・・・。」

「え、鍋衣さんとですか?本人から聞いたりしてないんですか?」

「・・・そういえば、聞いた事ないね・・・。 

ていうか、姉ちゃんが特定の舎弟を持つ事が珍しいんだ。 だから少し気になってね・・・。」

八木鍋衣は、中学1年にしてその学校を全て仕切ってしまったほどの人物だ。

だが、決して弱い者をいじめるようなタイプでは無い。

より強い者を求め、戦い続ける。

そんなオロチドッポ的なツワモノなのだ。

だからこそ、鎌司は姉が【パシリ】という存在を持った事に疑問を感じていた。

モヤシ君は鎌司が座っている石の横にやってきて座り、

「なるほど。 じゃあ、鎌司君には話しておくよ。

でも、もしかしたら鍋衣さんは話してほしくないのかもしれないから、ナイショにしといてね。」

鎌司は、「・・・うん・・・。」

と答えたが、心の中では(なぜ急に敬語じゃ無くなった・・・。)という思いで一杯だった。

モヤシ君はゆっくりと話しはじめた・・・。

「中学1年の頃。

僕は例の如く、毎日毎日いじめられていたんだ。

そんなある日の事だった。

放課後、学校の帰り道、裏路地のところで三人くらいのヤツらに【いじめ】に遭っている時だった。

ふと、その光景を眺めている女子生徒を見つけたんだ。

それが、鍋衣さんだった。

ヤツらが僕をボコボコにして帰って行った後、鍋衣さんは僕の元に近付いてきたんだ。

手当てでもしてくれるのかな~って思っていたら、違って、

「あのな・・・。見てたらお前、何も抵抗してへんやないか。 やり返さな、いつまでもイジめられるぞ?」

と、昔父親が言っていたのと同じような事を言われたんだ。

結局、僕を助けてくれる人は居ない。

そう思ったね。

僕は鍋衣さんを無視するようにその場を去って帰った。

今ならとてもそんな事は出来ないけどね。

当事はまだ、鍋衣さんがそこまで【凶暴】だという情報が僕には無かったのさ。

それからも、毎日 イジメは続いた。

もちろん、僕は余計にいじめられるのが怖かったから抵抗はしなかった。

一週間くらいが経った頃だった。

ある日の昼休み、僕をいじめる三人組が休みの日、

鍋衣さんが僕の教室に来て、声をかけてきたんだ。

「・・・おい。お前、今日からウチのパシリに任命や。エエな?」

ワケがわからなかった。

正直、(なんで女なんかに・・・。)という反骨心みたいな感情もあった。

僕は返事をしなかった。

アイツらにいじめられるだけでも大変なのに、なんで更に女なんかのパシリもやらなきゃいけないんだと思ったのさ。

「オイ?聞いてるんか?」

鍋衣さんは尚も僕に言う。

僕は少しカチンと来て、

「あのね、僕をパシリにするんだったら、普段僕を使ってる生徒が三人くらいいるから、先にそっちに話つけてくれるかな!」

と、勢いで言い返した。

「おぉ。なんや、お前、実はそんな威勢良い部分もあったんかいな。はっはっは。」

鍋衣さんはそういうとゲラゲラと笑いだし、掃除用具入れのほうへと歩いて行った。

そして掃除用具要れを開けた時、衝撃の光景が目に入った。

なんと、その中には僕を普段いじめるやつら三人が縄でぐるぐる巻きにされ、

口にはガムテープを貼られ、頭はバリカンで丸坊主にされて押し込められていたんだ。

鍋衣さんは涙目のその三人を僕の前まで引きずってきて、口に貼り付けたガムテープを勢い良く剥がした。

「ひぃ~~~。」「か、堪忍してくださいぃ~~~。」

僕をいじめる三人は悲痛な叫びをあげていた。

ポカンと口をあけてソレを見る僕。

鍋衣さんは僕に、

「お前が言うてる三人って、コイツらやろ? 話は今朝付けようとしたんやわ。 ほしたら拒否られてしもうてなぁ。

少し考える時間与えたんやわ。 もっかい聞いてみるから、お前もよう返事聞いといてやぁ。」

鍋衣さんはそういうと、ミノ虫状態のその三人に、

「今日からコイツはウチのパシリや。お前らがもしコイツを使うときはウチに許可とりに来い。エエナ?

もし、無断でウチのパシリにチョッカイかけたら・・・わかってるな?」

もはやその三人はYESと答える事しかできなかったみたいでね。

僕はあっさり、いじめから解放された。

鍋衣さんは、いろいろと僕を使ってパンを買いにいかされたりするけど、

無意味な暴力はふるわない。

あの人はきっと、なんていうか【正義】みたいな感じがする。

・・・まあ、【悪】に対しては武力行使が過ぎる部分はあるけど・・・。

僕は鍋衣さんの身の回りの世話が出来て幸せだと思うよ。

ちなみに、その直後鍋衣さんは

「おい、お前名前は何て言うねん?」

と聞いてきたので、

「は、はい。 綿 保 です。」

と答えたら、

「そうか。ほしたらお前ヒョロヒョロやから、【モヤシ】って呼ぶわ。 わかったな!」

・・・という事で、モヤシと呼ばれるようになったのさ。」

「・・・なるほど・・・。」

鎌司はめずらしく熱く語るモヤシ君に対してうんうんと頷いた。

鎌司は二つ心の中で思った事があった。

まず一つ目は、アダナ付ける理由的に、名前を聞く必要があったのかどうか。

そしてもう一つは、

きっと姉は、姉なりにモヤシ君を助けたかったのだろう。

だが、ただ単に助けても本人の為にはならない。

だから本人に勇気を持って立ち向かってもらおうとした。

だがモヤシ君はそういう事が出来る人間では無かった。

なので仕方なくパシリにするという形でいじめから守られるポジションにしてあげた。

そういう微妙なバランスを姉なりに考えたんだろうと思った。

 「あ、鍋衣さん帰って来た。」

立ち上がるモヤシ君が指さす方を鎌司は見た。

姉が一生懸命に走ってきている。

・・・なにやらでっかい箱を持ち、三人くらいの男子生徒を引き連れて・・・。

 「ゼェゼェ。戻ったで!鎌司!」

「・・・見たらわかるよ・・・。」

鍋衣は大きな箱をドスンとその場に置いた。

そして、「オイ!お前ら、ここ並べ!」と言って、

引き連れてきた男子生徒を並ばせた。

「・・・姉ちゃん、その三人は誰・・・。」

「ん?コイツらか?フフフ。今日から【鍋衣組】はこのメンバーで行く事になったんや。 オイお前ら、自己紹介せい!」

「は、はいっ!」 「ヘイッ!」 「YES!」

(鍋衣組・・・新メンバー・・・。)

鎌司は、また姉がなにやらおかしな事を言いだしたなと思い、彼らの自己紹介を聞こうと耳を向けた。

「鍋衣組、NO.2 【中田 九】 ですっ! 特徴として、やたらと足が速いですっ!」

「鍋衣組、NO・3 【一枝 七郎】でごわす! 特徴として、やたらと力が強いでごわす!」

「鍋衣組、NO・4 【右本 新八】でげす! 特徴として、やたらとエロいでげす!」

「以上が、これからウチの足となり、壁となり、頭脳となる三人や! こいつら、まだ1年やから鍛え甲斐もあるしな!」

鍋衣はそういうと、もってきた大きな箱を持ち上げた。

そしてモヤシにその箱を手渡した。

「な、なんですか?これは・・・。」

戸惑うモヤシ。

「フフフ。モヤシ。今までホンマご苦労やったな。

中学1年の途中から、高校二年になった今まで、ほんまに色々と助かったで。」

「え・・え・・。ど、どういう事ですか?」

「お前は今日でパシリから解放や!今日からお前は自由やで!」

「・・・えーーーーーっ!!!!?」

「ウチはさっきも言うた通り、これからはコイツらにいろいろやってもらうさかいに、気にすんなや。

そのでっかい箱はモヤシの【開放記念品】や。うけとってくれ。」

モヤシはポカンと口を開けて固まっていた。

鍋衣はそんなモヤシの肩を叩き、

「まあ、そんなに固くなる事ないやろぉ。 別に、お別れするワケやあれへんねんから。

これからは、普通の友達として接したらええがな。 な。」

といってニッコリ笑った。

その後、【ナベイーズスリー】は各自帰宅させ、モヤシ、鎌司、鍋衣は途中まで一緒に帰った。

モヤシはもちろん家が別なので、途中から別れ、一人で帰って行った。

 家に帰り着き、鎌司は鍋衣にさっきの事を聞いた。

「・・・姉ちゃん、一体、どういう風の吹き回しだよ・・。モヤシ君を解放なんて発想・・・。」

「ん。モヤシの開放か。まあ・・・な。鎌司、この間言うてたやろ?」

「・・・え。何か言ったっけ・・・。」

「何や、忘れたんかいな・・・。 ほら、モヤシがウチらの高校に来た事やんか。」

「・・・あぁ。あの事・・・。」

「ぉ、ぉぅ。モヤシ、ホンマは頭エエのに、ウチが誘ったばっかりに、大分低いレベルの高校に来たやろ?

鎌司にそれ言われて、あぁ、ウチはモヤシの自由をかなり奪ってしもうてんなぁって思ってな。

ほんまに気の利くやつやから惜しいんやけど、アイツにはせめて良い大学に行ってもらおうと思ってな・・・。」

「・・・姉ちゃん・・・。」

鎌司は、姉の少し悲しそうな目を見て、かける言葉がすぐには思いつかなかった。

やっぱり姉は姉なりに、色々と考えていたんだ。

そう思った。

「・・・でも姉ちゃん・・・。 モヤシ君、またいじめられたりしないかな?姉ちゃんと距離が出来たら・・・。」

「ん?あぁ。それは大丈夫ちゃうかな。 中学の頃アイツをいじめてたやつは今の高校にはおらんし、

アイツもウチと行動を共にして、多少は鍛えられたはずやしな。」

「・・・鍛えられた・・・?」

 モヤシは大きな箱を抱え、家に帰りついた。

「ただいま。」

「あら、おかえりなさい。」

お母さんが玄関まで出迎えに来た。

「ご飯できてるけど・・先に食べる?」

「・・・いや、さきにお風呂に入るよ。」

「そ、そう。じゃあ、30分くらいしたら用意しとくね。」

 鍋衣のパシリになりしばらくたった頃、

モヤシは事細かくいつも愚痴を言う母に反抗した。

鍋衣の影響だろう。

モヤシの母はそれ以来、あまりモヤシにきつく言って来なくなった。

低レベルの高校を受けると言った時も、反対はしたがモヤシは自分の意見を押し通す事が出来た。

『やり返さな、いつまでもイジめられるぞ?』

あの日、鍋衣と出会った日に言われた言葉。

自分でも気付いていないが、今のモヤシは多少なソレを実践できるようになっていた。

モヤシは風呂に入り、母と一緒に食事を摂る。

あまり会話は無い。

母さんは、あの日モヤシが反抗してからは無駄に話しかけてこなくなったからだ。

「ねえ、母さん。」

モヤシは口を開いた。

「何?保。」

箸を止め、母さんもモヤシの顔を見る。

「・・・大学受験。頑張るから・・・。 必ず医大、受かってみせるからね。」

母は昔のように多くは語らず、一言「頑張って。」とだけ言ってくれた。

おつかれさまでした。

今回は創作の為、モヤシ君は助かりましたが、

現実ではこのように【助かる】人はほとんどいません。

そのほとんどが、【耐える】か【逃げる】のどちらかを選択しているのです。

どちらも辛い道です。

僕は言いたい。

どちらに原因を求めるかと言われたら、【いじめるほう】に求めるべきだと。

この話を読んで、いじめられた側の気持を少しでも理解してくれて、

いじめられたら辛いんだなと思い、

今までしていたいじめを少しずつでも辞めてくれる人がいたら、

幸せに思います。

何事も1度に全部は無理です。

まずは少しずつ改善していきましょう。

ある日、彼が夜遅く帰ってくると、部屋の中が荒らされていた

Posted on 4月 07, 2014

とても古いアパートに住んている健は、そこら辺に居る、普通のサラリーマンだ。

ある日、彼が夜遅く帰ってくると、部屋の中が荒らされていた。

「誰だ、こんなことしたのは!!」

驚きと怒りを抑えれない中、金銭的な物は盗まれておらず、

思い出の写真や、アルバムなどが盗まれていた。

恐ろしくなった健は、警察にいったが、証拠が無

い為、何か進展があったら連絡する、という事で

事態はおさまってしまった。

あくる日、また健が深夜に帰ってくると、また部屋が荒らされていた。

今度こそは犯人を探し出してやろうと、棚の上にビデオカメラを置き、

荷物でカメラを隠し、犯人を撮影しようと考えた。

朝、仕事へいく前にビデオカメラのスイッチを入れていった。

帰ってカメラの、録画した動画を再生した。

早送りで見ていくと、健が帰ってくる三時間前ぐらいに、黒い頭巾を被った知らない人が入ってきた。

体型から見て、男のようだ。

実は、古いアパートだから、ドアの鍵が壊れかけていた為、強い力で押せば、開いてしまうようになっていた。

男が部屋の中を荒らして行く。

三時間ぐらい荒らすと、寝室に行ったのか、画面から男が消えた。

しばらくすると、健が帰ってくる様子が映っていた。

…!!!

あの男が荒らしたまま、部屋を出て行ってない!

背後を見ると……

「み~いつけた」

ユルグ!ユルグ!

Posted on 3月 19, 2014

14 :可愛い奥様:2010/03/29(月) 10:26:28 ID:E+kGJjOM0
旦那のアフリカ赴任にくっついて行っていた時の話。

現地の呪術師?に「ユルグ!ユルグ!」と叫ばれ、
棒で叩かれ石を投げられた。歯とか腕とか折れた。
かなりの重傷だったので家族ごと帰国した。
結果的には色々トラブルがあって帰国して助かった。命とか。

しかしユルグ?なんじゃそれ?とずっと疑問に思っていた。
日本に帰ってから調べたら、アフリカの青い狐の妖怪だった。
実家の屋敷稲荷を見たら、青磁の狐像が祭ってあった。
それが水木しげる先生の描くユルグにあまりにそっくりで吹いた。

そのプリンを見ると、あの女が目の前に居るみたいだ

Posted on 1月 14, 2014

私の昔の彼氏、隆(仮名)は、元彼女の話をなかなかしてくれなかった。

私は興味深々だったのだが、いつも口を濁してばかりではっきりした話は聞けずじまいだった。

まあ私達は仲良しだったので、別にどうでも良かったのだが。

ある日二人でコンビニに行った。

私がクリーム入りのプリンを手にした時。

隆「あっ、。」

隆は小さく声をあげた。

見ると、怯えたような顔をしている。

私「どうしたの?」

隆「いや、、、。いいよ。」

私「はっきり言ってよ。」

隆「うん、、、、、。」

途端に無言になった隆。二人で隆のアパートまでの帰り道。私の手をしっかり握っていた。

確実に何かを怖がっているようだった。

アパートに着いて荷物を広げていると。

隆がポツポツと話し始めた。

以下、隆口調で。

俺の前の彼女なんだけど、、、。

そのクリーム入りのプリンが大好きでさ。

いつも買ってたんだよ。

その彼女さあ、普段はすごい優しいんだよ。

もう、馬鹿がつくくらい。

いつも俺の後ばっかりついて歩いてさ。

あ、ごめんな。

でもさ、、、、、スイッチが入るんだよ。

そのスイッチが入ると、もうとんでもなく怖いんだよ。

例えば、きっかけはどんな事でもいいんだ。

俺がテレビの芸能人見て、この子可愛いよね。とか。そんな小さい事なんだ。

そしたら、スイッチが入る訳。

突然、わめき散らすんだ。文句とかのレベルじゃないよ。

奇声。ギーギーって。ほんとにギーギーって言うんだ。

目付きも変わる。まるで別人だった。口からヨダレたらしてさ、その、、、、、今お前が持ってるプリンな。

それ、顔に塗りつけるんだ。

もうそうなったら、いくら俺が謝ろうが、叩こうが、一切何も通じない。

ただギーギーギーギー言って、プリンを顔に塗りまくるんだよ。

俺はいつでも別れようとした。

でも怖かった。

普段はほんとににこにこしてて、可愛くて、誰が見ても普通なんだ。

ただ、スイッチ。

スイッチが入ると駄目なんだ。

ついにある日、ギーギー言いながら、包丁を持ち出した。

力はそりゃ俺の方が強いよ。

でもよ、白目みたいな目でヨダレ垂らして包丁持ってるんだぜ。

俺は逃げた。

友達の家に泊めて貰った。

2日たって、アパートに戻った。

カピカピになった飯の前に座ってた。

「おかえり。」にこにこ笑ってそう言った。

でも、手にはプリンが握られてた。

今からスイッチが入るんだ!!

俺は女を抱え上げた。騒ぐ女を抑えつけながら、アパートの玄関から放り出した。

バンバンバンバンドアを叩いてギーギーギーギー喚くのをやめなかった。

俺は汗びっしょりになって部屋の中で震えてた。

警察が来たんだ。

訳の分からない奇声と共に女は連れていかれた。

俺は引っ越した。

そのプリンを見ると、あの女が目の前に居るみたいだ。怖いよ、、、、、。

私はプリンを窓から放り投げた。

スイッチ。

私にもあるだろうか。

いつか。いつか。

階段の上に独りでいた俺の背中を押したのは誰だったんだろう?

Posted on 1月 05, 2014

ドン。

ガキの頃、階段から転げ落ちた。

当時住んでいた家は古い木造住宅で、階段は急、さらに下りきった正面には柱が立っており、

その柱に頭から突っ込むハメになった。

音を聞きつけ、当時同居していた祖母が部屋から出て来る。

俺を発見するなり叫び声を上げ、両親を呼ぶ。
父と、幼い妹を抱えて 母もやってきた。

みるみる広がっていく床の血溜りで状況を察した父は、俺を抱き上げ必死に俺の名を呼んでいる。

母がどこかへ駆けだした。

今思えば、救急車を呼ぶため電話をかけに行ったのだろう。

俺の頭を押さえる父の手の指の間からは、暗い色の塊が床へ滴っていた。

その光景は今でもはっきり覚えている。

おろおろするばかりの祖母。

厳しかった父が俺の名前を呼んでいる。

声が少し震えているような。

泣いているんだろうか。

よく聞き取れない。

母はいない。

まだ電話をしているのかもしれない。

不思議そうな顔で「俺」の方を見つめている妹。

ふと気づく。

何かおかしい。

家の中はこんな灰色がかった色だったろうか?

なぜ目の前で叫んでいる父の声がこんなに遠いんだ?

家族は皆 俺 を取り囲んで騒いでいるのに、妹はなぜ「俺」を見つめているんだろう?

あぁどうして「俺」は「こんなところ」から家族を眺めているんだろう?

俺 は階段の下で血を流して倒れているというのに!

その瞬間、恐怖が襲ってきた。

死ぬ。

自分は死ぬ。

当時、霊だの魂だのといった概念は当然理解していない。

超常的なものに対する知識と言えば、せいぜい「オバケ」くらいのものだ。

だから直感的に悟ったんだ。

「俺」はさっきよりも高い場所にいる。

このまま昇ったら死んでしまうんだと。

さっきよりも視界から色が失われてきている気がする。

寒い。

なんとか家族の元へ戻ろうとした。

焦燥にかられながらもがく。

宙を泳ぐように身体を動かしているつもりだが、一向に近づくことができない。

そもそも身体が動いている感覚がない。

身体が「ある」感覚がない。

すると、ぼーっと「俺」を見つめていた妹が唐突に口を開いた。

「おにた!」

(おにた = おにいちゃん)

視界が暗転し、落下するような感覚があった後、意識がなくなった。

次に覚えているのは、病院のベッドの上で、見舞いに来た友達と話しているシーンだった。

頭に包帯を巻いた俺と見舞いのみんなで撮った写真は、今でも実家においてある。

その後順調に回復し、今も何事もなく生きているわけだが、

あの時妹が呼んでくれなかったら、きっと俺は死んでたんだろう。

見える妹マジGJ。

助かったぜ。

今度帰ったら飯でもおごってやるか。

そして今でも分からない事がひとつ。

あの時、階段の上に独りでいた俺の背中を押したのは誰だったんだろう?

最後の願い

Posted on 12月 02, 2013

『最後の願い』

強い想いが込められた言葉

それは人の心を激しく揺さぶるのだ

良くも悪くも

これからお話するのはある想いにとりつかれた男の話

時は遡る事、60年前・・・・

ナチス・ドイツの命の下
何万人ものユダヤ人の命を奪った男が、裁判にかけられた

判決は死刑

死刑囚は、刑が執行される前に1つだけ望みが叶えてもらえる

男はこう願った

「ユダヤ教に改宗したい」

ユダヤ人を何万人も殺した男が

人生最後の望みに選んだのは、その殺戮してきた相手の宗教への改宗・・・・

何とも違和感を覚えるものだった。

不思議に思った警察官は尋ねた。

なぜよりにもよって、最後に選んだ願いがそれなんだと

彼はさも当然だろうという口調でそれに答えたのだ

『これでまたユダヤ信者が1人死ぬだろう』