四年前の学生時代のマジ話。 当時車にハマっていて、 毎晩峠を走って遊んでいた。

Posted on 7月 7, 2015

四年前の学生時代のマジ話。
当時車にハマっていて、
毎晩峠を走って遊んでいた。
その日の夜も三人で峠に行ってたんだけど、
山道で友達の一人が脇道を見つけた。

友1「…こんなとこに道あったけ?」

この峠はよく来るので、知らない道はない。
初めは工事か何かで重機が入った跡だろ…という話になったんだけど、
冒険心もあって、その脇道を進んでいくことになった。
林に囲まれた獣道を、揺られながら1、2k。
道が悪く、いよいよ車では進めなくなってきた所で、
池があり行き止まりになった。
俺達は車を降りて、池に近づいていった…。

池はあまり大きくない楕円形で、
深さは2mくらい。
周囲から中央に向かって板を並べた平らな橋がある。
水は結構透き通っていて、水草が沢山生えているのがわかった。
ライトに照らされた池は、
なんとも綺麗だったのを覚えている。
橋の上で20分ほどだべった後、そろそろ行くか?
ーみたいな話をしてた時。

ーボチャァンン!

友1が足を滑らせて池に落ちたのだ。
初め驚いたけど、
水面から顔を出す友1を見ると笑ってしまって…。

みんなで笑った。
いい思い出だ。
そう思っていた。

ところがひとしきり笑って、いざ友1をよく見ると、
何故か苦しそうにもがいていた。
それは明らかに溺れてる様子で、
俺達が「どうした!?」と聞くと、

友1「足に何か絡んでる!
  なんかに引っ張られてるみたい!」

ーと、いうのだ。

友1の急なSOSに、
最初俺達も冗談だろと薄笑いしてたんだけど、
どうもマジみたいだった。
取りあえず引っ張ったが、なかなか引き上げれない。
俺は何が絡んでるんだろ(水草か?)と、
不思議に思って池の中を見てー

ー俺は引きつった。

池の中に誰かいた。
そいつはどこを見るともなく水中を漂っていた。
死体だった。
俺は泣きそうになって友2を見た。
友2も同じものを目撃したのだろう、真っ青な顔してた。
逃げ出したい気持ちを抑えて、
全力で友1を引っ張り上げると、
友1の両足に絡むように青白い腕が…。

友1を橋へ上げると俺と友2は逃げ出した。
友1がその場でゲホゲホしながら、「なしたのよー?」
と言ってくるので、
「お前もいいから来い!走れや!」と、
怒鳴って車に乗り込んだ。
そして狭い道を無理矢理ターンして、
一目散に入り口の国道まで逃げたのだー。
続き…。
その後、俺は無言で車を走らせ、
友2はつぶやくように「何なのよ…」と連呼していた。
友1はただならぬ雰囲気に、口をつぐんでいるようだった。

峠を抜け、街の明かりが見えてくる。
落ち着いたところで友1が恐る恐る口を開いた。

友1「どうしたんだ?お前ら…?」

俺は友2と顔を見合わせてから、
ゆっくりとこう言った。

「…お前の足に女がしがみついてた…
 多分死んでたと思う。
 ただお前の足を、もの凄い力でずっと掴んでた…」

ー完


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