僕の学校の通学路にはプリングルスのおじさんと呼ばれる、顔がパンパンに腫れたおじさんがいました。

Posted on 5月 5, 2015

小学生時代の話です。僕の学校の通学路にはプリングルスのおじさんと呼ばれる、顔がパンパンに腫れたおじさんがいました。
おじさんは少し知恵遅れなのかな?と思われる新太君という15歳くらいの子供を連れていました。おじさんは通りがかる小学生に向かっていつもこう話しかけます。

「この子と握手してくれないかな?」

大抵の子は気味悪がって逃げてしまうのですが、僕は子供心になんとなく新太君に同情して握手をしました。
「いい子だね」おじさんが本当に嬉しそうな顔をしたため、僕も良いことをしたと嬉しくなりました。次の日、おじさんと新太君はいつもの場所で待っていました。

「この子と握手してくれないかな?」

僕が昨日と同じように手を差し出し握手をすると、ものすごい激痛が走りました。
新太君は手のひらに画鋲のようなものを忍ばせていたのです。

「君のことだけは許せないんだって」

おじさんの冷静な声が響きます。なんで?同情の裏の優越感を見透かされたのか…僕は瞬間的にいろいろな事を考えました。
でも、こんな仕打ちをしなくたって…助けを求めるような目でおじさんを見ると、おじさんは申し訳なさそうな顔でこう言いました。

「おじさん新太に、君が息子だったらよかったのにって言ってしまったんだ。」
「新太?。ごめんな?。ごめんな?。」

僕はその後泣きながら学校に駆け込み、先生たちに一部始終を話しました。
事件はすぐに校内放送で全校生徒に知らされて、先生達も数人で見回りに当たるなど緊張した雰囲気が漂いました。
プリングルスのおじさんはそれ以来姿を消してしまったのですが、かわりにこんな噂が立ちました…

「新太君は病気をうつすために握手してたんだって。」

この噂はわりと最近まで僕を悩ませました。


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